アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

この花はプリベットでもセイヨウイボタでもありません

2024-05-24 15:00:00 | みんなの花図鑑



つい最近取り上げたトピックですが、再度
「この花はプリベットでも、また同じことですがセイヨウイボタでもありません」。




正しいプリベットまたはセイヨウイボタ(ヨウシュイボタ)の花の葯は黄色をしているそうです。
この花の葯は あずき色をしています。




では、正しくは何なのかというと、

コミノネズミモチ(別名 シナイボタ)
が正解なのです。
つまり、
 「セイヨウイボタ」⇒ 「シナイボタ」に訂正
同じことですが、
 「プリベット(プリペットではない)」⇒ 「チャイニーズ・プリベット」に訂正
であることがほとんどなのです。






以前、掲示板にお尋ねしたとき、回答して下さった方のコメントを再掲しておきます。
「プリベット(privet:プリペットではない!)は英語名で、セイヨウイボタ(L.vulgare)を指し、コミノネズミモチ(シナイボタ L.sinense)はチャイニーズ・プリべットと呼ばれます。
ところが、日本で流通業者が中国産のプリベット(チャイニーズ・プリベット)を導入する際に混同してしまったのではないでしょうか。
うがった見方をすれば、シナやチャイニーズよりセイヨウの方が聞こえが良いから、敢て間違えたとも考えられますね。
日本でセイヨウイボタが広まっていないのは、安価でよく似たコミノネズミモチがあり、わざわざヨーロッパから導入する必要が無かったからではないでしょうか。」




それに対し、私はこうお返事して解決といたしました。
「驚きました、背景を聞けば
クリスマス・ホーリーのヤバネヒイラギモチ(シナヒイラギ、チャイニーズホーリー)が日本では「セイヨウヒイラギ」の名でまことしやかに売られているし、ネットの記事もシナヒイラギの写真をセイヨウヒイラギと間違って載せている記事が多い
事情と同様の事情がここにもあったのですね
流通もしていなく、また葯の色が黄色ではないので、この木はセイヨウイボタ(プリベット)ではなく、コミノネズミモチ(チャイニーズ・プリベット)だということが判りました。」









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