初出 2021-5-19
ニゲラ・ダマスケナ
略してニゲラといってますが、「ニゲラ・ダマスケナ (Nigella damascena)」(和名クロタネソウ)のことですね。
葉は細かく裂けて糸状となっています。
「属名の Nigella はラテン語の「Niger(黒い)」からきている。」(みんなの花図鑑「ニゲラ(クロタネソウ)」)
ここで質問。
ラテン語の Niger は 「r」で終わっています。それがどうして「L」という音化を持つようになったのでしょうか??
英文Wictionaryの 「Nigella」 を見ると、
From Latin nigellus, diminutive of niger (“black”)
(ラテン語の nigellus すなわち ラテン語のniger (“黒い”))の指小語)
ということで 「黒っぽい」くらいの意味の ラテン語 nigellus に由来するということらしいです。
Nigella < nigellus < niger
という rから L への変化は 本当にあったらしいのです。
〔蛇足〕
ところで、Niger といえば、「ニジェール(Niger)」という国が西アフリカにありますが、これは 「黒い」という意味を持つのでしょうか?
これも調べてみると、「ニジェール(Niger)」と隣接する「ナイジェリア(Nigeria)」(← Nigerの英語読み)両国の国名は 両国を貫流する大河「ニジェール川」に因んで命名されたものらしいのです。
では 「ニジェール」とは「黒い」という意味なのでしょうか?
調べてみると、そもそもNiger というのは、現地で「川」を指す言葉だったようです。
ブルーの部分は 花弁ではなく萼片ということです。
「種小名の damascena は「(シリアの)ダマスカスの」という意味である。」(みんなの花図鑑「ニゲラ(クロタネソウ)」)
ここで、またまた質問。
ニゲラ・ダマスケナ(くろたねそう)は 地中海沿岸が原産地です(みんなの花図鑑)。どうして 地中海沿岸では無いダマスカスが種小名になったのでしょうか??
これも以前調べたところによると
「damascenaは、この植物がダマスカスからヨーロッパにもたらされたことから」(Love in a mist「ニゲラの花言葉」)とのことです。
そういうことで、地中海沿岸で終わるのでなく「原産地:地中海沿岸~西アジア」(花と観葉植物(葉っぱの岬)「ニゲラ」)とするのがより歴史的と思われます。
名前の由来もよく分からないけれど、花序の構造も実に摩訶不思議な花です。
中央で よじれて伸びているのが雌しべで 5個あります。
その周囲に 大きな葯をもった雄しべが 多数 取り巻いています。
雄しべとブルーの萼片との間に 花弁の退化した「蜜腺鱗片」があるはずなのですが・・・
この花ではよく分からないです。
上の GIF画像で焦点を当てている部分がそれでしょうか?
果実もまた特徴的な形をしています。
和名「黒種草(くろたねそう)」
この袋の中に 真っ黒な種があるのですね
チリアヤメ
「チリアヤメは、芝生の中などで散らばるように点々と可憐な花を咲かせ、小さいながらも鮮やかな濃いブルーの色がよく目立ちます。花は朝開いて夕方にはしぼむ一日花ですが、次々と咲き続けます。」(みんなの趣味の園芸「チリアヤメ(ハーベルティア)とは」)
芝生の中などに生えていると知らずに踏んづけてしまいます。Oさんのお宅で初めてこの花を知って「チリアヤメ」の「チリ」とは塵(ちり)のことかしら?と一瞬思ったほどです。
実際は原産地が南米のチリやアルゼンチンで、大正時代にチリから入ってきたので「チリ・アヤメ」と呼ばれてるようです。
(いちばん右はオオバコの葉?)
学名:Herbertia amoena (Herbertia lahue)(Herbertia pulchella)
属名 Herbertia (チリアヤメ属)は イギリスの分類学者Dean William Herbertの名に因んだもの。
種小名の amoena は amoenus (愛すべき、人に好かれる)の女性形。
別種小名の lahue(ラウエ) は仏人名由来らしいのですが、詳細は不詳です。
別種小名の pulchella は pulchellus(美しい、 愛らしい)の女性形。
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ニゲラ・ダマスケナ
略してニゲラといってますが、「ニゲラ・ダマスケナ (Nigella damascena)」(和名クロタネソウ)のことですね。
葉は細かく裂けて糸状となっています。
「属名の Nigella はラテン語の「Niger(黒い)」からきている。」(みんなの花図鑑「ニゲラ(クロタネソウ)」)
ここで質問。
ラテン語の Niger は 「r」で終わっています。それがどうして「L」という音化を持つようになったのでしょうか??
英文Wictionaryの 「Nigella」 を見ると、
From Latin nigellus, diminutive of niger (“black”)
(ラテン語の nigellus すなわち ラテン語のniger (“黒い”))の指小語)
ということで 「黒っぽい」くらいの意味の ラテン語 nigellus に由来するということらしいです。
Nigella < nigellus < niger
という rから L への変化は 本当にあったらしいのです。
〔蛇足〕
ところで、Niger といえば、「ニジェール(Niger)」という国が西アフリカにありますが、これは 「黒い」という意味を持つのでしょうか?
これも調べてみると、「ニジェール(Niger)」と隣接する「ナイジェリア(Nigeria)」(← Nigerの英語読み)両国の国名は 両国を貫流する大河「ニジェール川」に因んで命名されたものらしいのです。
では 「ニジェール」とは「黒い」という意味なのでしょうか?
調べてみると、そもそもNiger というのは、現地で「川」を指す言葉だったようです。
ブルーの部分は 花弁ではなく萼片ということです。
「種小名の damascena は「(シリアの)ダマスカスの」という意味である。」(みんなの花図鑑「ニゲラ(クロタネソウ)」)
ここで、またまた質問。
ニゲラ・ダマスケナ(くろたねそう)は 地中海沿岸が原産地です(みんなの花図鑑)。どうして 地中海沿岸では無いダマスカスが種小名になったのでしょうか??
これも以前調べたところによると
「damascenaは、この植物がダマスカスからヨーロッパにもたらされたことから」(Love in a mist「ニゲラの花言葉」)とのことです。
そういうことで、地中海沿岸で終わるのでなく「原産地:地中海沿岸~西アジア」(花と観葉植物(葉っぱの岬)「ニゲラ」)とするのがより歴史的と思われます。
名前の由来もよく分からないけれど、花序の構造も実に摩訶不思議な花です。
中央で よじれて伸びているのが雌しべで 5個あります。
その周囲に 大きな葯をもった雄しべが 多数 取り巻いています。
雄しべとブルーの萼片との間に 花弁の退化した「蜜腺鱗片」があるはずなのですが・・・
上の GIF画像で焦点を当てている部分がそれでしょうか?
果実もまた特徴的な形をしています。
和名「黒種草(くろたねそう)」
この袋の中に 真っ黒な種があるのですね
チリアヤメ
「チリアヤメは、芝生の中などで散らばるように点々と可憐な花を咲かせ、小さいながらも鮮やかな濃いブルーの色がよく目立ちます。花は朝開いて夕方にはしぼむ一日花ですが、次々と咲き続けます。」(みんなの趣味の園芸「チリアヤメ(ハーベルティア)とは」)
芝生の中などに生えていると知らずに踏んづけてしまいます。Oさんのお宅で初めてこの花を知って「チリアヤメ」の「チリ」とは塵(ちり)のことかしら?と一瞬思ったほどです。
実際は原産地が南米のチリやアルゼンチンで、大正時代にチリから入ってきたので「チリ・アヤメ」と呼ばれてるようです。
(いちばん右はオオバコの葉?)
学名:Herbertia amoena (Herbertia lahue)(Herbertia pulchella)
属名 Herbertia (チリアヤメ属)は イギリスの分類学者Dean William Herbertの名に因んだもの。
種小名の amoena は amoenus (愛すべき、人に好かれる)の女性形。
別種小名の lahue(ラウエ) は仏人名由来らしいのですが、詳細は不詳です。
別種小名の pulchella は pulchellus(美しい、 愛らしい)の女性形。
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