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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

グリセウムカエデ、サンシュユ - めくれる樹皮

2022-02-17 06:00:00 | みんなの花図鑑
めくれた樹皮が、陽に照らされて赤く輝いています。


グリセウムカエデ

グリセウムカエデはムクロジ(カエデ)科の落葉高木で、原産地は中国の四川省や湖北省です。




学名は Acer griceum(アーケル・グリセウム) で、日本に自生するメグスリノキに近い仲間であることから、和名は「アカハダメグスリノキ」だそうです。
樹皮は褐色で薄く剥がれ、中は鮮やかな橙色をしています。










サンシュユ

サンシュユのつぼみです。



昨年の果実です。



サンシュユの樹皮もよく剥離します。



「若い幹の一番外側には表皮があって幹を保護していますが、木部の形成が進み、幹が太くなってくると、表皮は幹の肥大に見合うだけ面積を広げることが出来ず、死んでしまいます。表皮が死ぬと、それより内側の細胞が分裂を始めコルク形成層が形成され、コルク形成層の働きでコルク層が形成されます。コルク層が形成されると、コルク層の外側の組織は死んでしまいます。狭い意味での、そして一般的に考えられている樹皮は死んだ篩部とコルク層を含む部分を指しています。」(日本植物生理学会・みんなのひろば > 植物Q&A > 樹皮の剥がれる仕組み)




「幹の肥大と樹皮の乾燥による収縮により脱離が起きます。」(同上)



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