アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

青い木の実 - エゴノキからポポーまで

2021-06-27 10:35:26 | みんなの花図鑑
1 エゴノキ (安城デンパーク)

エゴノキは エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木。
どこまでエゴノキが続くのか?と思ったら 「ツツジ目のエゴノキ科」なんですね



おいしそうな?エゴノキの果実です。でも「口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい)」かったので、それで「エゴノキ」と名付けられたんですって



実といっしょに、こんなものが生っていました。
エゴノキの虫こぶで その名も「エゴノネコアシ(エゴの猫足)」。
エゴノキで越冬したアブラムシの一種、エゴノネコアシアブラムシの受精卵が孵化し、枝の新芽を食べることで新芽が刺激され変形して、この虫こぶができるそうです。




2 スズカケノキ (柳川瀬公園(豊田市))

スズカケノキは プラタナス と呼ばれなじみが深いですが、実は3種類あります。



スズカケノキとアメリカスズカケノキ、それと それらの交配種であるモミジバスズカケノキの3種です。



スズカケノキの学名が Platanus orientalis (プラタナス・オリエンタリス)、
アメリカスズカケノキが Platanus occidentalis、
モミジバスズカケノキが Platanus x acerifolia 。



で、一般に スズカケノキとか プラタナスと言ってる木はこの モミジバスズカケノキであることが多いということです。



果実はそう果が球形に集まった集合果。ひとつひとつがいわば種なんです





3 中国ナツツバキ (安城デンパーク)

ナツツバキというくらいだから、夏に花をつけるのかと思えば、この中国ナツツバキは早くも果実になっています。



ナツツバキは ツバキ科ナツツバキ属 の落葉高木で、分布は 本州(宮城県以西)、四国、九州、朝鮮とあります。



この中国ナツツバキは やはりツバキ科ナツツバキ属 の落葉高木なのですが、園芸品種の「夜明け前」Stewartia rostrata 'Yoakemae' なので分布は分かりません。



すぐそばのハシバミやヘーゼルナッツに似た果実の赤ちゃんが出来ていました。




4 シナサワグルミ(堀内公園(安城市))

公園の池の畔にはたくさんこの木が植わってます。マジックで書かれた樹名板には「サワグルミ」と書いてありますが、ほんとは「シナサワグルミ」です。



まあ、両方とも食べられるクルミはならないから、同じなんだけど、葉の間の枝に「翼」があるので、シナサワグルミが正解です。


(欄外)

同じ日、ユリノキの天辺にいた ヒヨドリかな?




5 ヒロハツリバナ(安城デンパーク)

ニシキギ科のツリバナの仲間です。
「花期は6月~7月で、名前の通り吊られたように花が咲く。」(東北森林管理局「ヒロハツリバナ」)



ツリバナの葉が幅広になっただけかと思ったら、大間違い!
「近縁種のツリバナは花弁が5枚、果実は5裂し果実に稜も翼もないのに対し、ヒロハツリバナの花弁は4枚、果実は4裂し果実に大きく張り出した翼があることで見分けられる。」(同上)



4裂というと、マユミやマサキが4裂でしたね
というか・・・ このツリバナ、5裂してませんか???





6 ユズリハ (堀内公園(安城市))

高い木なので、コンデジのズームで撮影。



ユズリハ属は Daphniphyllum。
Daphne (月桂樹の古名) + phylla(葉) なんだって!




このユズリハの花、とってもかわいいですよ (^^)/ とくに 雌花は

ユズリハは雌雄異株





7 ポポー

個人宅の庭に植えられています。道路沿いなので 通るたびに パチリ。



この日は 雨でした。



果肉には強い甘みがあり、「森のカスタードクリーム」呼ばれるほど。
1940年代までは日本でもポピュラーな果物だったらしい。






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