アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

カヤツリグサ科 - あちこち

2022-09-18 06:00:06 | みんなの花図鑑
午前と午後2回の散歩で出会ったカヤツリグサの仲間です。
イネ科カヤツリグサ科は風媒花として進化し、そのため互いに似た点が多い。それは花が地味なこと、小穂を形成することなどである。そのため、見た目の派手な特徴に乏しく、その割に種類が多くて同定が難しい。植物観察では相手にされることが少なく、敬遠されることが多い点でも共通している。」(wiki 「カヤツリグサ科」)
名前は とりあえず Google Lens で確認しました。


タマガヤツリ

タマガヤツリは「くす玉のような穂」から。



「花序は花茎の先端に一つだけつく。穂の単位は軸に小穂が並んだ形であるが、軸がごく短縮しているので、全体は丸っこいくす玉のように見える。」(wiki 「タマガヤツリ」)








「小穂は線形、長さ3-10mm、幅1mmと小さく、暗紫褐色を帯びる。個々の鱗片ではその竜骨が黄緑なので、全体では暗紫褐色のものに緑の縁取りがあるように見え、花序全体の色合いを複雑に見せている。」(同上)










コアゼガヤツリ

小穂は扁平、線形、長さ5〜10mm、紅色を帯び、10〜25個の花を密につける。鱗片は広倒卵形、褐色、長さ約1.5mm、鈍頭、中肋は緑色、凸頭で外反しない。そう果は長さ約0.7mm。花柱の長さはそう果の半分以下。柱頭は3個。(岡山県カヤツリグサ科植物図譜)(松江の花図鑑「コアゼガヤツリ」)




「花序は長さ5-10cmくらいの枝が10-20も出て、それらは時に花茎の先端からくす玉のように広がる。この数は小型のカヤツリグサの中では多いものである。それぞれの枝の先端に2-3個ほど頭状に集まり、あるいはさらに短く枝が出てその先に小穂をつける。」(wiki 「コアゼガヤツリ」)



















カヤツリグサ

「小穂は平らで細長く、多少褐色を帯びる。小穂が小軸からやや大きい角度で突き出し、それがずらりと並んでブラシのようになったものが茎の先端から伸びた柄の先にいくつかついて、そういう柄が茎の先端から数本伸びたものが花序を形成している。茎の先端に直についた穂もある。」(wiki 「カヤツリグサ」)




「花は小穂の鱗片の中に収まり、雌しべを雄しべが取り囲むだけの簡単なもの。雌しべは成熟して果実になると、鱗片とともに脱落する。」(同上)


















ヒメクグ

「花茎の先端に、丸っこいくす玉のような穂を、1個つけるのが特徴である。」(wiki 「ヒメクグ」)



「花序は多数の小穂が頭状に集まったもので、ほぼ球形のものが一つだけ(まれに2~3個)である。」(同上)




















ハマスゲ

「ハマスゲは単子葉植物カヤツリグサ科カヤツリグサ属の植物である。スゲと名が付いているがスゲ属ではない。乾燥したところにもよく育つ多年草である。」(wiki 「ハマスゲ」)




「小穂は線形で長さ1.5-3cm程度、互いにやや寄り合って数個ずつの束を作る。小穂の鱗片は血赤色で艶があるが、やや色が薄い場合もある。」(同上)



「乾燥に強く、日ざしの強い乾いた地によく成育する。砂浜にも出現し、名前もこれによるものであるが、実際には雑草として庭や道端で見かけることの方が多い。」(同上)














ヒデリコ

「カヤツリグサ科テンツキ属の植物」(wiki 「ヒデリコ」)



「花序は散状になり、長さは8cmになる。何度も枝分かれして非常に多くの小穂をつける。」(同上)



「小穂は2.5-3mm程度と小さく、球形に近い楕円形で、錆褐色。鱗片は卵形で長さ1mm。」(同上)












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クズ - ここはシルクロード?

2022-09-17 05:00:05 | みんなの花図鑑

クズの分布は日本各地のほか、中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアということになっていますが・・・





こうして花だけを見ると 乾燥したシルクロードにでも生えていそうな気配があります。





「クズはマメ科植物であるので痩せ地にも生育できる。」(植物雑学事典「クズ」)




「不用意に刈り取ると、所々に残った株から再生し、かえって個体数を増やしてしまうことがある。種子は短期間で発芽するものと長期間休眠して伐採などの森林破壊の際に発芽してくるタイプがある。」(同上)




クズの蝶形花。
中央の紅い花弁の部分はほとんど旗弁ばかりが目立ちます。





旗弁の根元には昆虫に蜜のありかを教えるマーク(蜜標と呼ばれます)があることがほとんどです。





クズの旗弁についている蜜標は黄色い大きな目玉マークです。



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キンエノコロ - その花を見た!

2022-09-16 06:00:10 | みんなの花図鑑

イネ科エノコログサ属のキンエノコロです。




キンエノコロは よく見るエノコログサが実りの秋に黄色く色づくようにも見えますが、エノコログサとは別の種類で、秋の季節になると一斉に芽生えてきて、いきなり黄色の穂を付ける1年生草です。




例によってマクロレンズで近づくと、肉眼では気付かないものが見えてきます。




ひとつ前の画像をトリミングしたものですが、この卵みたいなの、なんでしょう?





そして下のほうの穂には 赤い花が見えます。




この赤いブラシのような部分は、種子の形をした子房から出てきていますので、雌しべの柱頭ですよね?
柱頭が紅いのはよくありますが、ブラシのような柱頭は珍しいと思います。





エノコログサも開花時間が決まっていて 朝の6時~7時の間が開花のピークなんだとか!




開花の順序は決まっていないらしく、穂の付け根から先端まで気まぐれに咲くようです。









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おはよう! ツユクサ

2022-09-15 06:00:05 | みんなの花図鑑

午前9時
「おはよう! ツユクサくん」
と、あとから伸びてきたアレチヌスビトハギが声を掛けます。




ツユクサは早朝夜明けとともに開花し、正午前には花を閉じてしまいます。





そのうえ、ツユクサには蜜腺がないので、大きくきれいなブルーの花弁とよく目立つ黄色の花粉をつけた雄しべで虫を呼ぼうとします。





おしべには3種類あり、一番上のπ型をした雄しべの花粉はもっぱら虫の餌用ということです。
稔性があるのは 一番下の褐色の葯を持った2個の雄しべです。
ところで、この花には めしべが見えません。




こちらは 一番長いおしべのさらに先に雌しべが伸びています。
ひとつ上の花は 雌しべの無い雄花で、緑の円盤状の苞の中から最初に出て来る花は雌しべが無いのだそうです。




これが苞の中から最初に開いた雄花。




こちらはめしべがあるので、2番目以降に開いた両性花。




2つの稔性のある一番長いおしべが めしべをがっちり支えています。
実はツユクサは花を閉じるとき、一番長いおしべとめしべを巻いて自家受粉するのです。この花はもうその用意をしているのでしょうか (^^ゞ



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こんにちは!アレチヌスビトハギ

2022-09-14 06:00:01 | みんなの花図鑑

こんにちは!
お邪魔しますよ!
アレチヌスビトハギが ツユクサ に挨拶しています。これからはハギの季節です。




ここは 岡崎市の真福寺町の里山。




ヌスビトハギは典型的な蝶形花。
上の大きな花弁は 旗弁。虫に蜜のありかを知らせる旗(フラッグ)の役目をしています。
下の花弁は2重になっていて、外側を翼弁。
内側がシベを包んでいる舟弁(竜骨弁とも)。




虫が翼弁に止まるとその重みで 翼弁と舟弁がパッと開いて シベがむき出しになります。




シベは 雄しべが合着して筒を作っていて その筒の中をめしべの棒が貫いて筒の先で柱頭を展開してます。













シベの先を拡大。




雄しべ筒が少しばらけていて、たくさんの雄しべが合わさって筒を作っていたことがよくわかります。




受粉すると 花弁の色が変わり、おしべも雌しべから離れていきます。




雌しべだけが成長を続けます。








そしてとうとう最強のひっつき虫の鞘になります !(^^)!




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ハギとメドハギ - 蝶形花

2022-09-13 06:00:07 | みんなの花図鑑
ハギ

マメ科のハギなんですが、何ハギなんでしょうか? あいにく分かりません。



Google Lensで検索すると 筆頭に ヤマハギを挙げて来るんですが、これは 於大公園(東浦町)のハギなんで・・・



葉っぱが丸いから、マルハギとか ? (´・ω・)



いずれにしても、マメ科特有の蝶形花です。
一番大きいのが旗弁。
下にあってシベを包んでいるのが舟弁。
その両側にあって虫の止まり木の役目をしているのが 翼弁。




舟弁の中をシベが伸びているのが見えます。受粉完了後か、受粉間近なのでしょう。






メドハギ

こちらは メドハギ。
Google Lensに検索させても メドハギと言ってきますので、間違いないと思います。



メドハギの蝶形花は全体に白っぽく、旗弁の基部に紫色が入ります。



「メド」は、奈良から平安時代に、やや木化する茎を陰陽占い用の「筴(めどき)」として使われたことから「筴(めどき)芽子(はぎ)」となり、そこから転訛したものであるというのが通説です。(閉鎖されたYahoo! JAPAN Geocitiesのブログより)



古い時代(奈良から平安時代)には、やや木化する茎を、50本を一組として「筴(めどき)」として陰陽占いに使用しました。後世には竹を利用し、竹で作る占いの道具が筮竹(ぜいちく)です。(同上)




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木の実クイズ - もう一回 (^^)/

2022-09-12 06:00:01 | みんなの花図鑑
Q1

まだ緑色ですが、黄色く熟しても大きさはほぼこのくらい。



木は偶数羽状複葉の葉。



この果実の中に 一個、真っ黒な種子が入っています。種子はとても固いんです。なにしろお正月の羽根つきの玉に使われていたのですから。



参考にならないかもしれませんが、6月に撮ったつぼみです。
(いずれも 於大公園(東浦町)にて)




Q2







まだ、花の状態がありました。




Q3

9月。



6月。



5月。
(いずれも 安城デンパークにて)




それでは、これまでの3問について、答え合わせをしておきましょう。
A1

ムクロジ科のムクロジ(無患子)でした。
学名がふるっていて、Sapindus mukorossi (ムコロッシ?!)


A2
ウコギ科の カクレミノ
[学名] Dendropanax trifidus




A3

単に「エゴノキ」でも正解とします。





Q4

9月。ノブドウではありません。木です。



9月。直角に枝分かれすることや小葉がきれいに揃っていることにちなんでこの木の名前が付けられました。



11月。美しく紅葉します。




12月。葉も落ち、赤や青色に熟した実がまたキレイです。




Q5

ひとつまえの Q4と同じ科の樹です。





肌の弱い人はかぶれることがあるので注意。





Q6

ローソクの燭台みたいな果実が・・・


公園のあちこちに。



よくみると、皆仲間ですが、3種類あるようです。



以上、於大公園(東浦町)にて



大ヒントです。花と花後。







A4
ウルシ科カイノキ属のカイノキ(楷樹)でした。
学名は Pistacia chinensis
属名 ピスタチアの名の通り、ナッツのピスタチオとは同属で近縁。
〔参考〕ピスタチオ

この画像はシリアのアレッポ近郊のピスタチオ農園で ずっとまえの9月に撮ったものです。

ピスタチオ - シリア・アレッポ近郊



A5
ウルシ科の ヤマハゼ
学名は、Toxicodendron sylvestre
ヤマハゼは果柄に毛が生えています。
ハゼノキは毛が生えていません。

〔参考〕ヤマウルシ

学名は Rhus trichocarpa


ヤマウルシは果実まで毛でおおわれています。




A6
答えは
でした(クリックで拡大)
なお、仲間のヒメウツギ、サラサウツギもよく似た果実を作ります。






Q7

背の高い樹に ササゲがぶらさがっています。



そのシルエット。



名前は果実をみたほうが思いつきやすいですが、花はこんな可愛い花をつけます。





Q8




以上、於大公園(東浦町)にて。


ちょっとわかりにくいので、以前 西浦海岸で8月に撮った同じ木を。







Q9
最後になりましたが、これは 現在 答えがありません。判る方がいらっしゃったら、教えてください。

安城デンパークの鉄砲山を歩いていくと、石畳の道にこんな木の実が落ちてます。



見上げるとうえにこんな葉の木が青々と茂っています。



樹形はこんな風で樹高は5mくらいかな?



この実、私の知る範囲では 直前の Q8 の木の実に似てる気がするんですけど、樹高はこんなに高くならないような気がします。



何の木の実なんでしょうか??





A7
答えは 樹名板で ↓

安城デンパークにて。


A8
答えは イヌビワ ですが、ビワの仲間ではなく見ての通り 小型のイチジクです。私たちは「ヒメイチジク」と呼ぶことにしています。


A9
(安城デンパークさんにお尋ね中)
〔追記〕
なつみかんさんからさっそくレスをいただきました。「ホソバイヌビワ」ではないかと!
そういわれてみれば、確かに、葉の付き方がホソバイヌビワそっくりです。
背が高いところから、イヌビワではないと思ってましたが、ホソバイヌビワならありえそうですね
なつみかんさん、ありがとうございました!
判り次第、ここでお知らせします(^^)/




2回にわたり、お付き合いいただき、ありがとうございました!

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木の実クイズ - 引っかけもあります(^^♪

2022-09-11 06:00:01 | みんなの花図鑑
Q1

最初は で~んとどんぐりです。下に落ちてたのを拾って手でかざしています。



(ちょっとピンボケ)背の高いどんぐりの木。
ほとんど落ちてしまって木には少ししか残ってません。



どんぐりの中ではたぶん一番大きいのでは?







Q2

やはりドングリです。


まだどんぐり部分が緑色で少ししか顔を出していません。
ヒントにはなりませんが、於大公園(東浦町)で撮影。




ここからは、安城デンパークで撮影分。



ドングリの頭のほうにはしっかり柱頭が残っていて、これを取り巻いて縄文?の輪があります。



葉っぱは厚く、途中まで鋸歯があります。




Q3

つぎは、安城デンパークの木。
もう少しすると赤く熟します。



葉が緑なのにご注意を。




それでは、これまでの3問について、答え合わせをしておきましょう。
A1
マテバシイ
ブナ科 学名:Lithocarpus edulis

A2
アラカシ
ブナ科 学名: Quercus glauca

A3
トキワヤマボウシ
ミズキ科サンシュユ属(ミズキ属) 学名:Cornus hongkongensis





Q4

公園などでよく見る樹です。見たことのある果実がぶらさがっています。
安城デンパークにて。



ただ、公園でよく見る葉と比べて 切れ込みが深いです。











Q5

Q4の木とよく似た実がなっています。



秋が深まり、熟した実が地面を埋め尽くすと思わず拾い集めてみたくなります。




Q6

イガイガの代表。
これはひっかけ問題ではありません。見たまんまでOKです。



ヒントではないですが、場所は於大公園(東浦町)8月の撮影です。




A4
よくプラタナスと言ってますが、問題の木はいわゆるプラタナスではありません。

(出典:葉と枝による樹木検索図鑑)
よく見るプラタナスは上の図の真ん中のもの(モミジバスズカケノキ)です。
で、問題の木は 左の 「スズカケノキ」です。学名を Platanus orientalis といいます。
とくに 安城デンパークにある このスズカケノキは 品種名を 'Digitata' といって 葉の切れ込みが一層深いです。


A5
モミジバフウ(または アメリカフウ)が正解です。
フウ(またはタイワンフウ)ではありません。
フウ科フウ属 学名:Liquidambar styraciflua


A6
見たまんまです、クリ でした (^^♪




Q7

仲間のよく似た赤い実は熟すと食べられますが、こちらは食べたという話を聞いたことありません。







Q8

熟すと 黄色の実になります。



名前は「キミノ」で始まります。




Q9

モクレン科の木です。





〔ヒント〕6月ごろ咲いている花です。














A7
ハクサンボク
レンプクソウ科 ガマズミ属 Viburnum japonicum var. japonicum


A8
キミノガマズミ
レンプクソウ科 ガマズミ属 Viburnum dilatatum f. xanthocarpum


A9
タイサンボク
モクレン科 Magnolia grandiflora




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秋は夕暮れ。秋はヒガンバナ

2022-09-10 06:00:02 | みんなの花図鑑
春はあけぼの。
夏は夜。
秋は夕暮れ。

秋は
ヒガンバナ

日本では こういうのをヒガンバナとか 曼珠沙華と呼んでます。あまりリコリスとは呼びません。




でも、学名は Lycoris radiata
ということで「学名からリコリス・ラジアータとも呼ばれる。」(Wikipedia「ヒガンバナ」)




種小名の radiata は「放射状の」の意。
「真っ赤な6弁の花を放射状(輪状)に数個つけて咲く」(wiki)ところに由来してるのかな?




それとも 放射状に延びる長いシベを見てのことかな? (^^♪




場所は安城デンパークの鉄砲山(施設ができる前からあった田んぼの中の小山)というか岡。
その山を取り巻くお堀のヒガンバナです。




コロナ療養明けの昨日(9月9日)行って撮ってきました。






リコリス

バックは パンパスグラス。




やはり 9月9日安城デンパークのグラスウォークにて撮影。




名前は リコリス 'フォーン (Phone) ' とありました。

「Phone」 というのは 電話のことでしょうか?




ネットを検索しますと リコリス 'フォーン ' は通販カタログにあって、
そこでは フォーン(fawn=子鹿) となってます。



通販カタログには
 変化する花色!
 Lycoris cv. 'Fawn'.
というのもあります。
三河の植物観察「リコリス(園芸種)」にも
 「 'Fawn'(フォーン) クリーム色にえんじ色を帯びる」
はありますが、’Phone’ はありません。






リコリス

ちょっと品種名が分かりません。
リコリス ’フォーン’ のそばにありました。




「リコリスはヒガンバナ科ヒガンバナ属の総称である。ヒガンバナ属は世界に約20種があり、観賞用に栽培されている。ヒガンバナ属の園芸種は多数あり、中でもヒガンバナ(赤色)、シロバナマンジュシャゲ(白色)、ショウキズイセン(黄色)、ナツズイセン(ピンク色)、キツネノカミソリ(橙色)などがよく栽培されている。ハイブリッドも多数作られ、これらを含めてリコリス(園芸種)と総称されている。」(三河の植物観察「リコリス(園芸種)」)





ワレモコウ - Great burnet

2022-09-09 06:00:03 | みんなの花図鑑
見出し画像はめしべ活動期のワレモコウの花穂。


バラ科ワレモコウ属の多年草で、学名は Sanguisorba officinalis。英名は Great burnet。
英語の Great burnet という名前の由来がどうもよく分かりません。
辞典によると burnet だけでもすでに ワレモコウ の意味があるらしいし、「バーネット (Barnet, Barnett, Burnet, Burnett, Barnette) は、英語圏における人名(ファミリーネーム(サーネーム)またはファーストネーム)または地名。」とWikipedia にはあります。




穂の上から下へ咲き進みます。これは穂のいちばん上で開花が始まったところ。




これは穂の途中まで進んだ開花最前線。
先におしべが黄色い花粉を放出します。




穂の一番下まで開花が進みました。
4本のおしべの中心にめしべが伸びて 寒天のような柱頭を展開します。





このとき穂の天辺のほうは どうなっているかというと、雄しべは既に落ち、雌しべの柱頭だけが妖しげに活動しています。




さらに花後の穂の姿。
手裏剣のように開いているのは花弁(petal)でなく萼片(sepal)。



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