京阪バスは運転手が不足し、継続が難しいとして、京都市から委託を受けている市営バスの業務から来年度末で撤退することになりました。
京阪バスが担っていた路線は、市がこれまでどおり運行する方針です。
京都市は人件費などを抑えるため、平成12年度に市営バスの運行などの一部を民間に委託する方式を全国で初めて取り入れ、15年度からは観光客の増加もあって赤字経営から抜け出し、黒字を続けています。
現在はバス全体の半分を民間の事業者6社が運行し、このうち京都市南区に本社がある京阪バスは、全体の8%にあたる66台を運行していますが、ことし6月、市に対し継続しないことを伝えました。
運転手や整備士の不足が要因だということで、市との協議の結果、来年度、運行台数を減らしたうえで、年度末で撤退することで合意したということです。
京都市は、京阪バスが担っていた路線を市の直営でこれまでどおり運行する方針で、「運転手の募集を行い、市民生活に影響が出ないようにしたい」と話しています。
(NHK)