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(台北 16日 中央社)林佳龍交通部長(交通相)は15日、台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)の東部・宜蘭県への延伸計画を実行可能性評価の項目に盛り込んだことを明らかにした。実現すれば南港(台北市)―宜蘭間が15分で結ばれるようになる。宜蘭県の林姿妙県長は高鉄の宜蘭延伸に好意的な見方を示し、県内の鉄道建設の整備に期待を寄せた。
西部に高鉄、東部に快速鉄道を整備し、台湾本島全体をつなぐ鉄道網を建設する構想を掲げている交通部。高鉄の延伸を巡っては、南端の左営(高雄市)から屏東県まで伸ばす計画も持ち上がっている。
現在、南港から宜蘭までは台湾鉄路管理局(台鉄)の路線が走っており、所要時間は最短で58分(特急プユマ号、タロコ号乗車の場合)。南港―宜蘭区間を直線で結ぶ「北宜直線鉄道」の建設計画が10年以上前から検討されていたが、林部長は、高鉄延伸は直線鉄道に比べて所要時間がより短縮され、建設費も高くならないと説明した。
宜蘭県政府の林茂盛秘書長は、高鉄延伸計画を優先的に支持する考えを示した。
宜蘭県民の男性は、宜蘭から台北市内までの所要時間が20分かからないのであれば、緊急時には高鉄を使いたいと話した。同じく県民の女性は、宜蘭から台北までの高速バスの片道運賃が120台湾元(約407円)前後であることに触れ、高鉄の運賃が200元(約677円)以内なら通勤に利用したいと語った。