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台湾最大の卸売市場建替事業が着工/食文化を発信するランドマーク

2020年07月27日 | 台湾再開発
 
[ 2020-07-27 建設通信新聞 ]









市場の現況



安井建築設計事務所が意匠基本設計などを担当する台湾最大の卸売市場の建て替え事業「第一果菜(含中繼市場)及萬大魚類批發市場改建統包工程」が着工した。

事業の基本コンセプトは「台北の食文化を発信するランドマーク」。施設を高層化することで売場面積を従前から大幅に拡大するとともに、日本と同等の衛生管理水準を実現し、集荷する商品の価値を高める。全体完成は2029年4月を予定している。

 台北市萬華区にある第一果菜・萬大魚類卸売市場は、青果・水産とも、突出して大きな取扱高を誇る。現在の建物は使用開始から45年が経過し、施設の老朽化、売場や駐車場の不足、場内の交通混雑などの課題を抱え、要求が高まる衛生管理レベルや流通システムの高度化に対応できていなかった。

 このため、台北市政府は施設再整備(現地建て替え)の設計と施工事業者を募るコンペを実施し、2月に台湾の大手ゼネコン中華工程股●(人偏に分)有限公司を代表とする事業者グループが選定された。安井建築設計事務所は構成員として意匠基本設計のほか、実施設計監修、工事監理監修も担う。

 建て替え後の施設は、青果卸売市場、水産卸売市場、観光・教育施設で構成し、規模は地下1階地上8階建て総延べ31万7575㎡。敷地面積は7万5303㎡。

 建て替え事業では、場内の車両動線を合理化して物流機能を向上させるほか、高架道路(水源快速道路と華中橋)との接続ランプを設け、入出荷の効率を高める。

 青果棟の屋上は全体が丘のように傾斜した屋上庭園で、市民に散策や休憩の場を提供する。水産棟にはさまざまな観光機能を導入し、屋上庭園と一体で台北の新たな観光拠点を形成する。

 1日に開工式が開かれ、柯文哲台北市長を始めとする多くの関係者が参加し、事業の成功を祈念した。
 









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