福岡県うきは市浮羽町高見の高見交差点が8日、環状交差点(ラウンドアバウト)として開通した。県内4か所目で、筑後地域では初。県は今後、左折専用レーンや中央島の整備などを行い、来年度中の完成を目指す。
環状交差点は2014年の改正道路交通法施行に伴い、全国で運用が始まった。円形の交差点で、速度を落として時計回り(左折)に進入し、一方通行の環状道路から行きたい方向に出る。重大事故の減少や、信号機がないため通過時間の短縮などが期待できるという。
高見交差点は県道と市道が交差する変則的な6差路の交差点だった。小学校の通学路にもかかわらず歩道がないなどとして、改良を求める地域住民の声があり、県が整備を進めてきた。
この日は現地で開通式典が開かれ、関係者約30人が出席。うきは市の権藤英樹市長は式辞で「北にインターチェンジもあり、この場所は市の玄関口。高見交差点が、より快適で安全な交通環境を提供できる街のシンボルとなることを願う」と述べた。式典後にはテープカットが行われ、地元住民らも記念撮影をするなどして開通を祝った。