住宅の庭から水などが湧き出たため中断していた東京・町田市のリニア中央新幹線のトンネル工事で、JR東海は再発防止策をまとめ23日から工事を再開しました。
今後、対策をとりながら慎重に工事を進めるとしています。
リニア中央新幹線の地下トンネル工事をめぐっては、去年10月、東京・町田市で、工事現場に近い住宅の庭から水と気泡が湧き出ているのが確認され、JR東海は掘削機による工事を中断して調査を進めました。
その結果、掘削を進めている地下およそ40メートル以上の深さから地上までの間に、水や空気をさえぎる粘土層が無いことなど、いくつかの要因が重なって水や気泡が湧き出たと見られることが分かったということです。
JR東海は工事との関係が認められるとして、掘削機で掘り進める際に圧力をきめ細かく設定するなどの再発防止策をまとめ、23日午前、およそ3か月ぶりに工事を再開しました。
JR東海は、「対策を実施するとともに、引き続き、巡回による現地確認などを行い、より慎重に工事を進めてまいります」とコメントしています。