(桃園 22日 中央社)桃園メトロ(MRT)は21日、阪神電鉄と相互連携協定を締結した。双方の観光促進を目指して連携していく方針で、ラッピング車両や乗車券交流など鉄道を使ったプロモーションのほか、両鉄道沿線の球団、ラミゴモンキーズと阪神タイガースを巻き込んだキャンペーンも展開していく。
阪神電鉄によると、両鉄道の沿線には人気球団が本拠地とする球場があり、共に観客の輸送を行っていることなどの共通点があることから今回の連携に至った。桃園メトロは試合やコンサートなどの大規模なイベントを通じて双方の沿線の観光振興につながればとの期待を示している。
阪神電鉄は2016年から甲子園球場の阪神戦で「台湾デー」を実施するなど台湾に向けた施策に力を入れている。同イベントは日本統治時代に甲子園に出場した嘉義農林学校野球部の物語を描いた台湾映画「KANO1931海の向こうの甲子園」(2014年)を通じて甲子園に興味を持つ台湾人が増えたことを受けて開催されるようになった。
21日に桃園メトロ本社(桃園市)で開かれた締結式には、桃園メトロの劉坤億董事長(会長)や阪神電鉄の秦雅夫社長のほか、ラミゴの劉カイ廷ゼネラルマネジャー、タイガースの清水奨常務取締役らが出席した。(カイ=王へんに介)
桃園メトロでは22日から阪神電鉄沿線の観光地のイラストや写真をあしらったラッピング列車の運行を開始した。阪神電鉄でも桃園メトロをPRするラッピング列車を3月9日から運行する予定で、車体には桃園の客家文化をイメージしたデザインが施されるという。