(新竹中央社)新北市南部の新店区内で建設が進む安坑ライトレール(軽軌、LRT)の車両が16日、お披露目された。この日、車両の製造を手掛ける台湾車両(新竹県)を訪れた侯友宜市長は、2021年車両受け渡し、22年開業を目指す考えを示した。
市内の交通網整備に力を注ぐ新北市。同線は台北メトロ(MRT)環状線・十四張駅から南西に延びる全長約7.5キロの路線で、環状線は同駅を含む第1期区間が1月末に正式開業しており、安坑線の運行が始まれば、板橋など新北の市街地や台北市中心部へのアクセスが向上する。新北市政府捷運工程局の李政安局長は、台北までの時間は最大約15~20分短縮されるとの見方を示した。
同局の淡海ライトレール緑山線では、ドイツ企業の技術協力を受け車両の国産化に成功。侯市長によれば、安坑線にも緑山線の車両のデザインが引き継がれ、「国車国造」の基礎の下、座席や排水設備などに改良が加えられたという。
車体の主要カラーはゴールド。側面には大型の窓ガラスを採用し、乗客たちが車窓からの景色を楽しめるようにした。5両編成で、約270人の輸送が可能。