(台中 2017年10月20日 中央社)日本統治時代の1922(大正11 )年に開業した台湾鉄路管理局(台鉄)日南駅(台中市)の老朽化が著しいとして、呉敏済市議会議員が修繕を呼び掛けている。
日南駅は、当時の面影を残す木造駅舎が同市の古跡に指定されている。同市議は、築95年の駅舎には、支柱をはじめとする各所で腐食や虫食いの形跡がみられ、万一地震などが発生した場合、倒壊の恐れがあると指摘している。
指摘を受けた台中市政府文化資産処の李智富処長が古跡の管理責任者である台鉄に問い合わせたところ、赤字経営が続いている上、古跡に指定されている建築物が多数あり、管理が行き届かなかったことが判明した。
李処長によると、昨年改正された文化資産保存法に基づくと、台鉄は修繕費用の3割を補助金として文化部に申請できる。今後、市政府が台鉄の申請手続きを手伝う方向で話を進めるという。
(趙麗妍/編集:塚越西穂)