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古民家改装 集いの場に、中本酒造店 生駒市

2025年01月27日 | ニュース

竈を使ったテーブルで、改装への思いを語る室谷さん(生駒市で)

趣のある作宝楼の内装

古民家を改装した作宝楼

生駒・中本酒造店 直売所やレストラン

地酒「山鶴」などを造る老舗酒蔵・中本酒造店(生駒市上町)が、創業家の住まいだった古民家を改装し、飲食店や直売所などの施設「作宝楼~SAHOROU~」として生まれ変わらせた。今後は外国人が日本文化を体感したり、地域の人たちが交流したりできる集いの場としての活用を考えている。

「作宝楼」 竈のテーブルなど

 同酒造店は創業約300年。13代目の蔵元、栗田佳直さんが創業家の中本家から8年前に受け継いだ。新たに、奈良時代の有力政治家・長屋王の屋敷にあった「作宝楼」跡から出土した木簡の記述を基に復元した酒「 神亀乃黄金酒しんきのくがねしゅ  長屋王」を開発した。

 

改装した古民家は明治中期に建てられた築約130年の建物。創業家は母屋として使用し、最近は出荷所や作業場に活用されていた。大阪府の「孝太郎デザインオフィス」が設計を担当。柱や 梁はり 、煙突などを当時のまま残し、かつて使っていた 竈かまど を組み込んだテーブルを配するなどリノベーションを施した。

同オフィスの室谷孝太郎さん(72)は「訪れた人に、長い歴史を積み重ねた『気』のようなものを感じてもらえる空間になった」と話す。

昨年9月に直売所が開店。レストランは10月からで、テーブルやカウンターの計20席がある。蔵人たちが食べるまかない料理をベースにした「酒蔵まかないランチ」(予約制。木、金、土曜)を提供。地元の食材をふんだんに使い、酒かすを使ったかす汁も添える。山鶴などの酒を味わいながらの食事も楽しめる。

料理を担当する岸部友里さん(38)は「蔵人は仕込みの時期は蔵から外に出られないほど忙しい。その健康を第一に考え、日々作ってきた料理です」と話す。

奈良時代の作宝楼は、皇族たちの文化サロンや交流の場だったとされる。同じ名を冠する同施設も集いの場を目指しており、試験的に地域の子どもたちのための「子ども食堂」を開き、蔵人が酒造りについて話すなどしている。

施設を担当する窪田昌代さん(47)は「茶会を開ける座敷もある。たくさんの人に使ってもらえることで、建物も喜んでいるはず」と話している。問い合わせは作宝楼(0743・78・3805)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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