Webには、時刻表、地図、店舗案内ほかいろいろ便利なサイトがあって重宝している。そのときにはメモ用紙も鉛筆もいらない。
何年か前までは、電話帳をめくってたずねる相手を探してからでないと、何かを聞き出すことができなかった。
地図は電話では見えないから、聴きとって書き止めておくのも大変だった。
電話の相手が、こちらの行く方向と反対のイメージを描きながら教えてくれると、右左が逆になる。初めて行く場所に、とんでもないところを探し回って、近所の人に聞きながらやっとたどり着くこともあった。
しかし、いまは番地を入れれば地図上の場所がわかるようになり、そういう椿事もなくなった。
印刷やさんのCMなのだろうか、「タウンページありますか」が、絵面とせりふを換えてまだ続いているが、良純クンの出番も間もなく終わるだろう。
数ある便利サイトのうち、これは良いと思うのは、自分が使ってみて簡単に答えを引き出せたところだろう。1~2度通ったら全快した医者と似たようなものである。
もし案内する側が、いまどこのサイトにいちばん利用者が多いかを気にしていないと、
ちょっとした不都合の起こることもある。
たとえば、Gのマップがいま優勢でも、案内側のマップが別のシステムを使っているとする。作ったときにはそれが最上のシステムとされていた。
案内側の地図には施設の名前が登録されていて、該当の場所にマウスポインターを近づけるとその名称がポップアップ表示される仕組みにもなっている。
ところが、後から出てきてたちまち優位にたったGマップの検索には、その施設が引っかかるようになっていない。ある施設名が仲間はずれになっているのだ。
こうなると、入り口が二つあって、案内板の見え方が違って見えるようなもので、訪れた人はまごまごすることになる。
地図というものは、欲しいのは最初だけで、場所がわかった二度目にはいらなくなるからそんなくい違いをいつまでも気にする人はいない。
案内側は自分では地図など使わないから、多分気付いていないと思う。
さて、こうなっていますと話したとき、「ああそうですか」ぐらいで終わってしまえばむかしの歌を思い出すことになる。
「はい、それまでーぇよ」