ようなしと聞くと、洋梨のことかと、まず思う。
これは用のなくなったものの話である。
ノートパソコンのバッテリーは、その役目を果たさず寿命が尽き、しかもそのことをユーザーが認識されずに終わることもあるという記事を、KさんがMLで知らせてくださった。
http://club.pep.ne.jp/~nonoyama/Battery.html
前々から気にはなってはいたが、さてどうしたものかと思案も浮かばず、ずるずるそのままにしておいたバッテリーの処置に、これで踏ん切りがついた。
まずは現状認識からと、バッテリーが残り100%の状態にあることを確かめてから、AC電源を抜いてバッテリーだけで起動してみる。
デスクトップ画面が表れ、ウインドウズは確かに起動した。当たり前なのだが。
タスクバーの電源表示は赤ランプになっているが、残り97%と文字表示されるからそのまま進める。
エディターで原稿ファイルを一つ開いて、インターネットに接続後、ツイッターに書き込みを始めてしばらくしたら「バッテリーを充電せよ」と、もう警告表示が出た。
これはすでにバッテリーが寿命末期にあるとみるしかない。
パソコンを外に持って出ることはなく、不意の停電も、あの大地震のときと、住宅共用回線の故障のときだけだったから、いざというときにはそのときの作業分だけやりなおせばよいので、停電のリスクは無条件容認でいくことに決めた。
知恵の輪のようなバッテリー装着部の蓋を何とか探り出して開け、取り出してみる。
意外に大きいのに驚く。こんな大げさなものが必要なのかと不審に思うが、特許やら規格やらの問題があって、いまはこんなばかげた形のままでいるしかないのか。
新しい型のものはもっと小さくなっていると思う。
取り出したバッテリーは、文鎮に使えそうなのでそのまま置く。
AC電源のみで起動、タスクバーの表示は「フルパワー 残りN/A AC電源ON」と変わった。
残りN/Aは「何もなし」か。抜き取ってしまえば確かに何もなしということになる。
この表示も、もう用なしなので、出ない設定にする。
用なしものの処置は取り外しが最適、これで役にも立たないバッテリーに毎回充電のまねごとをすることもなくなり、せいせいした。