Word は一太郎に比べて不便という人がいます。
一太郎は Word にはない機能をもっているからです。
アプリケーションソフトの機能の価値は、使いこなしてこそのものですから、使わなければあってもなくてもよく、ユーザーにとっては使い慣れたほうがよいということになります。
むかし一太郎を使っていたかたが、最近また始めたけれども、入力の途中で文字の大きさが変わってしまい、悩んでいるというお話がありました。
普通に打ち込んでいけば、文字の大きさが勝手に変わることはありません。
何か別の操作をなさったのでしょうと、たずねてみても、知らずしらずのうちに変わると思っている人が、別の操作に気付くはずはありません。
ご当人はパソコンがおかしいと思っていらっしゃるようで、そうではなく、パソコンが正常だから普通でない操作をするとエラーになるということにも気付かれないようなのです。
よく見るとその現象は、入力途中で、段落記号と離れたところをクリックして打ち込んだ文字サイズが、新規作成時の大きさに戻ってしまっていたのでした。
Word では、段落記号と離れたところをクリックしても、最後の段落記号のすぐ後ろにカーソルが行って待ってくれます。
その状態のままでは、空いている部分のどこにでも打ち込むというわけにはいきません。
一太郎は、どこであろうとクリックしたところに打ち込み自在になっていますから、入力位置が前の文字に続いていないことに、ユーザーが気付かない場合があるのでした。
軽い規制のかかった機能と、自由奔放な機能、さあ、どちらが便利でしょうか。