バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

アメリカとイスラエル

2006-01-28 | Weblog
パレスチナ暫定政府の自由選挙が修了した。
そして、穏健派で、イスラエルとの平和協議を進めようとしているファタ派が敗れた。
結果として、武装闘争を今までやってきたハマスが勝ってしまった。

EU、国連を含めて大きな問題になりそうだ。

しかし、この問題のイスラエルを含めた戦後の政治、民族闘争の根源を作ったのは、他ならぬアメリカと、イギリスであることを忘れてしまっている人が日本では大半だ。
政治的に、砂漠に線を引いて、しかもイスラム国家の聖地のど真ん中に、イスラエルを強権で作った。
しかも、原住民を追出して。

ハマスの勝利に、アメリカの○大統領は、早速声明を出して、武装解除を実施しない限りは、ハマスが中心となるだろう次期政府とは交渉のテーブルに着かないといった。
イギリスはまだ態度を明らかにしていない。

アメリカの共和党は、ユダヤ系移民の大口に寄付を受けて政権を維持している。
その路線の上にイスラエルが全て正しいとする、立場の表明だ。

方や、ハマスは、武装闘争も過激だが、住民の中に根を下ろしている。
学校を立て、住民に仕事を作り、自分たちのために金を作るなんてことはしていない。
どこかの、自分の利益になることを考えて、地域運営をしている国とは違う。

世界の唯一の強大国家として、威張って一方的にイスラエルをかばっていても、何の問題解決にもならない。
やるべきことは一つ、イスラエルの存続を保ちながらも、アラブ・イスラム国家の存在をもみとめ、イスラエルにもいうべきことをしっかり言って、クリントン時代に作った平和共存を推進していくのみだと思う。

日本政府も、コメントを出しているが、アメリカのお先棒を担いでいるに過ぎない。
説得力は全く無い。

もうこの地球は、宗教と人種で住み分けるしかないのではないかと感じてしまう。