バカ犬

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危機管理の能力

2008-05-16 | Weblog
危機管理の能力

相変わらず、政治は日本の内部の問題のみを争点にして展開している。

しかし、本当は、政治は今、日本のおかれている環境そのものに対する戦略設定をやることが必要だと思っている。

その環境とは、

・石油の高騰
・食料品の高騰
・原材料の高騰、
・世界経済全体を巻き込む不況
・異常気象・環境問題
・少子高齢社会の現実

などなど問題は山積している。

たとえば、四川省大地震。
この影響をどう判断し、日本の危機管理の対象と考えるのかどうか、どこからも聞こえてこない。

これだけの大地震が起きたのなら、きっと食料不足が大規模におきて、中国国内の問題ではとどまらず、きっと国際的な食料品の高騰を招くに違いない。
今でも、日本は中国に食料の70%位を依存しているのに、その中国で内部の食糧自給が切迫してきたら、おそらく食糧の輸出を止めるような決定をするかもしれない。そうなったら、日本はどうするのか。

これは取りも直さず、日本の危機であり、食糧確保の方策を国レベルで考え、その施策を実行できるように計画しておかなくてはならないはずだ。

しかし、こんな領域を今の危機管理担当相が考えているとは思えない。
また、官僚が先取りしてそんなことを考えているとも思えない。大体縦割りだから、担当相すらわからない。
農林省は、相変わらず減反で金を配っている。今は本当は増産で金を配るべきだろう。

ことは起こってから考えるでは遅いのだ。