バカ犬

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恐ろしい風潮は…

2008-11-05 | Weblog
いかにも軽々しい景気対策を語る麻生さん!

総選挙と世界経済の混乱の狭間で揺れる日本の政局。どちらなっても、チョッともぱっとしない与党と民主党。

そんな中、最近NBOnlineの中に、考えさせられるコラムがあった。旧聞に属するかもしれないし、チョッと目立たないコラムであるが、過去、僕の書いた思いと重なるところがあるので紹介させてもらう。

冷戦構造が崩壊して続いてきたアメリカの世界の一国支配が終わろうとしている。今の感じではオバマ氏が有利のようだ。
これで世界を吹き荒れている、経済の大津波が収まるとも思えない。なんとなく、世界全体が、元気を失っている。日本はその際たるものだ。

2008年07月18日に僕は、「世界のグローバル化においていかれる日本の鎖国状態」というタイトルを書いた。

>やはり、どこかで書いたけれど、今の福田さんや与野党の政治を見ていると、恐ろしいけれどナチス・ドイツの出現に似た、「全く新しいものの出現を、危険だけれど期待してしまう」という社会の閉塞感があるのではないかと思う。国民は、今の政治にもう飽き飽きしているのだろう。「朝倉総理」のような、全くの未知数を期待している現われだろうと思う。

木村卓也の「朝倉総理」の時期だったわけだ。麻生さんになっても何も変わらない。
どちらにしても、もって行き場の無い閉塞感が漂っていることは間違いない。だから、総選挙にも期待できないという感じだ。

この閉塞感、説得性の無い日本の政局。そんな中でこんなコラムを読んだ。

それは、10月30日にのった、NBonlineのジョルジュ・アウー氏Georges Haour) と日経ビジネスマネジメントとのインタビュー記事だった。

「シリーズ――ポスト・サブプライム(2) 短期志向を脱し、本物のイノベーションを追求せよ」
だった。

印象に残ったのは、下記のくだりだ。ご一読をお勧めしたい。

(前略) 2ページ目の「大きな危機の後に来る思想の大転換」

>経営面にはプラスの影響も期待できますが、社会的には懸念もあります。現在のような経済状況では、普通の人々は何とか乗り切れても、元々生活が苦しい人ほど苦しくなる、というのが世の習いであり、今回もこれが気がかりです。深刻な社会問題です。今回の危機の結果として、ナチズムや共産主義のような過激な思想が世界で蔓延しはしないか、と危惧しています。

> というのも、ドイツのナチズムが台頭してきたのは、1929年の世界恐慌の後でした。ドイツでは失業率が高く、インフレ率も非常に高かった。これを考えると、非常に恐ろしいです。これが、先ほど「1つの時代の終わりだ」と述べた理由でもあります。一体、どのような思想が今後台頭してくるのか、興味深いものがあります。今回は、世界恐慌の時とは違い、前向きなものになることを願っています。

> 何らかの兆候は、2009年になれば、見えるようになるでしょう。皆が同じことを言い、同じフレーズを使うようになってくると危険信号です。密告が横行し、メディアが同じフレーズを繰り返す。議論し忘れている大切なことについて、議論する余地がない空気になる。そうなったら、要注意です。

まさに僕が最近、ずっと感じている現象でもあるのだ。皆さんはどうこの記事を読まれるだろうか?
危険な方向に、日本の国民は流され始めてはいいないだろうか?同じキャッチフレーズにのせられてはいないだろうか?