バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

ヴィジョンのない金の使い方

2009-04-09 | Weblog
政府、与党が、一緒になって、今年度の補正予算の原案を作ったようだ。

全く、何を考えながら、15兆円に上る補正予算を、40兆円もの国債を発行してまで組もうとしているのか全く分からない。

そこには、ごった煮の、思いつきの項目しか見えてこない。

何が本当の柱なのか?
今後、日本をどういう国にしていこうとしているのかが全く見えてこない。
そんな思い付きみたいなことで、私たちの税金を無駄遣いしてほしくない。

・エコカー、省エネ家電の補助
・子供手当て
・生前贈与税の減税
・介護職員へ手当増額
などなど

これでは、「定額給付金」という名目で、2兆円もの私たちの税金、子供たちが払うことになる借金を、霧吹きで砂場に撒いたと同じ発想だ。

やはり、しっかりとした中長期的ヴィジョンに基づいた補正予算であったほしい。

現状から見ると、景気刺激策は必要だ。しかし、何でも買ってもらえば、なんでも金を出せば、景気が良くなるわけではない。
たとえば、省エネ家電への買い替えの促進だって、寿命が来ていないものだって、この際、買い換えてしまおうって発想が、国民の中に広まったら、どうなると思っているのだろうか?膨大な、無駄な資源を浪費しながら、なに一つ長期的には変わらない。なぜなら、いずれだめになれば買い換えるのだから、つかえる間は使い続けるのが本当のエコだ。単なる、消費の前倒しに過ぎない。

たとえば、本当に、日本の「少子化に向けた総合的対策」を、子供が生まれてから、ひとり立ちするまでのタイム・スパンで考えて、やることを考えれば、いくらでもやることはある。
そこには、医者不足、産婦人科医不足、助産視不足、ベッド不足、幼稚園不足、育児休暇制度の本当の定着・環境の整備などを考えれば、どこでも金は意味をもって使える。

考えるに、政府には、官僚という名の政策集団しかいないのだと思う。
全ての省が、自分のところの考え方で、「ダメもと」で出してきたいろんな予算要求をざっと並べてみて、面白そう、受けそう、という項目をピックアップしたに過ぎないと思う。

麻生さんも、本当にしっかり将来を見つめて、政治をやってほしい。
短期的なことは、枝葉末節。
お笑い芸人がまねしている麻生笑いが、本当に麻生さんの○かさかげんを象徴しているが、本人はご存じないようだ。あの薄ら笑いはやめてほしい。

ジャーナリスト、メディアは何をしているのだろうか?
国会は全く、行政のチェック機能は放棄しているから、当てにできない。

最終的なチェック機能は、総選挙しかない。もちろん、見識を持って一票を使える人次第だが…