バカ犬

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世襲政治

2009-04-23 | Weblog

 構造的な大不況の中にあって、全くの思いつきの補正予算案、15兆円が国会を通過しようとしている。

 この中身が、構造的な日本の経済、社会問題に対する答えに全くなっていないことは、何度も書いてきた。しかし、不思議なことに、最近の世論調査によれば、麻生さんの評価が相対的に上がってきている。民主党の小沢さんの発言、態度がより麻生さんに好意的評価を与えているのだろうことは容易に想像できる。でも、そんなに国民は簡単に自分の支持を変化させるものなのか、不思議な現象だ。

 補正予算の中身については、前回も述べたので繰り返すのはやめよう。
 でも、はっきりいえるのは、全て、経済対策といわれているが、場当たり的で、日本の社会構造、もしくは経済構造を変革していこうという視点が欠落しているのはあきらか。

 もっと、経済対策でも、日本の現状の社会構造を変えていく金として使ってほしい。やはりやらなくてはならないことは、若者たちが明日への希望をもてる、結婚もできる、生まれながらに差別されていない、将来は努力しだいで明るいと感じられる社会を作ることだろう。そこに手を打たなければ、少子化対策なんて、担当大臣を置いただけでは、問題は何も解決には向かわない。

 そういえば本当に、小渕優子さんは何をしているのだろう???彼女こそ世襲政治の見本みたいなものだといっても良いだろう。それを担ぎ出した選挙民の民度がおのずと現れてきているといえるだろう。

 麻生さん、福田さん、阿倍さん、小泉さん、みんな世襲政治家の総理大臣だ。

 憲法上の問題があるとしても、党の公認候補としては認めないとか、地域代表ではないと示すため、立候補の地域を、世襲とはちがったところに移すことを条件にするとか、真の政治家かどうかを試すことができる仕組みを作ってはどうだろうか。そうすれば、今までとは違った新しい風が、政治家の世界にも吹き始めると思うのだが。

 最低限、一国民として出来ることがある。それは、次の選挙のとき、ご自分の判断の基本的な要素として、この人は政治家か、世襲政治屋かどうかを判断することをやってみて頂きたい。

 そういう意味では、最近の自民党内にある世襲議員は是か非かという議論は面白いから、どんどん議論を深めていって、ぜひ実現してほしいと思っている。そうでないと、今の日本の政治家は、みんな政治屋さんになってしまって、家業、屋号、地盤を生まれながらに引き継いで、本当の一般市民の目線だなんて持てるわけはない。