2年以内に、消費者物価を2パーセント以上上げて、デフレからの脱却が、「安倍首相と黒田日銀総裁の公約」だ。
安倍さんの第3の矢がなかなか飛ばないので、景気は下向き加減。
そこで、黒田さんが、「第2のバズーカ」をぶっ放した。世界中が驚いた。
その結果のもたらしたものは、みなさんもよく知るところ。
・ドル高を誘引して、結果として円は、115円/ドルまで下がった
・金融緩和を受けて、株価が上昇した 1万6千円。今後は1万7千円を狙うとか
・製造業の大企業、輸出産業はウハウハ
・中小企業やサービス産業は、材料費が上がって、四苦八苦
・海外の投資家は、一日で為替差益と、株の高騰で大儲け
まぁ、みんな浮かれているようで、メディアも、このニュース一色。
さらには、消費税の増税が予定されている。法律に書いてあるのだから、上がるに決まっている。国際公約でもあるから、安倍さんは絶対にやる気。
ちょっと想像してみてもらいたい。
円安の恩恵は誰が受けているのか? 輸出産業ががっぽりだが、それが社員や社会に還元はされていない。株式投資でがっぽり儲けた大金、小金もちはほんの少数の国民。
国の借金にあたる国債は、じゃかじゃか、日銀が購入するのだから、ドンドン残高は増える。世界中でGDPの200%を変えた借金を持つ国は無い。国民は無関心(?)。
報道が報道していないこと、それは、
一般市民が最も影響を受けるのは、物価の上昇だ。円安を良い事だと吹き込まれてきた国民は、ちょっと考えてみてほしい。日本の食用品の95%が輸入品。円安が進めば、同じものがそれに比例して上がっている。そのインパクトは誰に来るのか。皆さんの家計に直接的に影響するのだ。
輸送費も高くなるし、原材料も高くなる。いずれ、国産品といわれるものの値段も、円安の影響で高くなるのは自明。
そこに、消費税の増税だ。
考えても見てほしい。俄か成金たちが、一台6000万円もする車を購入したと聞く。3000万円以上の高級車市場も潤っているようだ。バカバカしい。10%の消費税は、3000万円の車の購入にも、朝早くから並んで買っている100円の卵にも同じ比率で科かってくる。そんな馬鹿な…。1000万以上の車に20%をかけても、買う人は買うはずだ。
国際的にはもう標準になっている、生鮮食料品に対する非課税も、安倍さんはグニャグニャ言いながら、実行するとは思えない。
安倍さんの政治を「良し」と評価している50%以上の国民の民さん、考えても見てほしい。
こんな社会が、子供に、孫に続いていくのだということを…。