沖縄県知事選挙の結果を受けた、各社の報道を読んでみてはどうだろう。
右がかって、政府に寄り添う視点から言えば、
読売>日経>朝日>毎日 となるだろう。
注:論外は産経(知事は黙れ)東京は社説に無い
読売は、安倍政権にべったり。
ちなみに、NHKは朝の放送で、政府の見解である、普天間と辺野古とのトレードオフという観点で、問題の本質を矮小化し、国営放送としての役割を立派に果たしている。これで金をとられてはたまらない。
普天間の危険を取り除くために、辺野古へ新設を主張した仲井真現知事。
方や、辺野古への新しい基地の新設に反対し、普天間の移転を説いた翁長氏。
結果としては、翁長氏の圧勝だった。
この選挙、また選挙結果をどう読むのがいいのだろうかと考えてみる。
・この問題を沖縄VS日本国政府 という視点でとらえるのが良いのか
・日本国民は、どうこの問題を考えているかという観点もある 議論に入っていない
・総論賛成(基地の分散化)と各論反対(自分のところはダメだよ)の国民性
仲井真さんは、普天間の危険を強調して、辺野古への基地の建設を正当化しようとした。結果として、本土を含む県外移転の選択肢は封殺した。
翁長氏の主張が正しいと思う。なぜなら、沖縄基地問題は、沖縄の問題と矮小化された議論が本土では盛んだからだ。しかし、それは間違いだと思う。
確かに、国防、外交は国の専権事項かもしれないが、当事者の沖縄国民の声を聴いて、他の選択肢を探すのが、政府の役割ではないのか?
毎日が、沖縄のアイデンティティーにも触れて、沖縄の主張を尊重すべきだと書いたのは正論だと思う。
アイデンティティーと聞くと、頭に浮かんでくるのは、スコットランドの独立投票、カタルーニャの独立住民投票だ。
日本政府が、沖縄の真意をくみ上げることを放棄するならば、結果として、沖縄の独立、すなわち、”琉球国“の成立の可能性も視野に入れるべきだろう。
ちなみに、沖縄経済に占める在米軍関連の経済は、5%にも満たないという事実を見逃してはならない。