バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

現在の日本国憲法は、本当にGHQに押し付けられたものか?

2015-04-20 | Weblog

 5月3日の憲法記念日に向けて、安倍さんを中心とする「改憲」推進グループは、その勢いを増しているようだ。それは、彼らが周到な準備をしている事と、日本国民が幼稚な無責任な心的状態にあるという二面から見なければならい。

 しかし、本当に現行憲法はGHQ、アメリカから押し付けられたものだったのだろうか?

 調べてみた。事実は、当時の日本の見識者たちがドラフトしたものを、GHQが手を入れていたことがよく分かる。

 国会図書館の「日本国憲法の誕生」を読んでみてもらうと、そこに明確に書いてある。
URL:http://www.ndl.go.jp/constitution/index.html

引用

国立国会図書館長 黒澤隆雄のあいさつとともに、平成16年5月に発行されたものだ。

「日本国憲法の誕生」
2-16 憲法研究会「憲法草案要綱」
1945年12月26日

憲法研究会は、1945(昭和20)年10月29日、日本文化人連盟創立準備会の折に、高野岩三郎の提案により、民間での憲法制定の準備・研究を目的として結成された。事務局を憲法史研究者の鈴木安蔵が担当し、他に杉森孝次郎、森戸辰男、岩淵辰雄等が参加した。研究会内での討議をもとに、鈴木が第一案から第三案(最終案)を作成して、12月26日に「憲法草案要綱」として、同会から内閣へ届け、記者団に発表した。また、GHQには英語の話せる杉森が持参した。同要綱の冒頭の根本原則では、「統治権ハ国民ヨリ発ス」として天皇の統治権を否定、国民主権の原則を採用する一方、天皇は「国家的儀礼ヲ司ル」として天皇制の存続を認めた。また人権規定においては、留保が付されることはなく、具体的な社会権、生存権が規定されている。

なお、この要綱には、GHQが強い関心を示し、通訳・翻訳部(ATIS)がこれを翻訳するとともに、民政局のラウエル中佐から参謀長あてに、その内容につき詳細な検討を加えた文書が提出されている。また、政治顧問部のアチソンから国務長官へも報告されている。

引用終わり

 さらに、この事実は、2007年のNHK・ETV特集「焼け跡から生まれた憲法草案」にも取り上げられている。

 世界がうらやむ平和憲法を、日本人が、自分勝手な理解で反故にしようとしている。立ち止まって考えてみてはどうだろう。

付けたし:
 「バカ発言」で注目を浴びた太田光さんは、安倍さんの園遊会で、おべんちゃらを言って安倍さんと一緒に写真に納まっている。バカ、バーカと言いたくなる。