紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

キリング・フィールド

2006-07-04 15:36:07 | 季節
 今日は雨上がりのいいお天気だった。

 なぜか大量のトンボが飛び交い、カナブンやシジミ蝶もおみかけする。虫たちにとっても、気持のいい午後のようだった。
 葉っぱに妙に細長い変な虫がいる?と、しげしげみていたら、細長い虻のような虫が交尾の最中だった・・・あ、失礼しました。

 気分よくシーツを取り込み、ふと通りすがりの柿の木を見上げた。

 ぎゃああああ~っ!! なんじゃこりゃ~~!

 すっかり濃くなった緑色の柿の葉が、黄緑のちいさな毛虫50匹ほどに縁取られているではないか! 別の葉っぱはすでに食い尽くされ、わずかに残った葉っぱの根元には同じ毛虫がスズナリに。

 許せん! ヤツガシラだけは、絶対に、許せん!

 と心の中で大滝秀治口調でつぶやく。 

 家に走って帰り、畑仕事用長袖を羽織り、軍手をはめ、火ばさみを掴み、長靴を履く。変身完了。あ、帽子忘れた。

 火ばさみは薪ストーブで使用する以外に、虫付きの柿の葉っぱをはさんでむしり取るのに、毎年役立ってくれる。虫がびっしりついた葉っぱは、長靴で踏みつぶす。少し高い場所は、常時野外に置いた椅子に乗り注意深く取る。こうして、イラガの幼虫・ヤツガシラ版キリング・フィールドが展開される。

 ヤツガシラに刺されるとスズメバチに匹敵するくらい痛い。Kちゃんが幼児の頃、公園の桜の木の下で刺された時から、目の敵にしている。そのときは近くに薬局があったので、飛び込んですぐに薬を塗ってもらえた。

 柿の木があるのは、お勝手口からの通路でもあるので家族に被害が及ぶのだ。しかも夫が新たに調達した薪を積む作業中、早くも先の休日に刺されたのだ。これは復讐戦でもある。戦なのだ! 憎しみの連鎖、という言葉も浮かんで来る。

 そういえば去年もヤツガシラ撲滅を目標に、炎天下で柿の葉の裏に目を凝らしていたっけ。緑の葉に黄緑の虫なので、目を凝らさないと見つけるのが難しい。でも、もともと視力はいいので、眼力には自信がある。

 が、すでに始まった老眼と乱視、そしてなぜか近視もありますと目医者さんに告知されたので、ヘレン・ケラーと同じ三重苦だ(あんまり自覚はないけど)。もしかすると眼力に自信を失うのは時間の問題かもしれないなあ。

 そうだ、いまのうちに後継者を養成しなければ!と、気づく7月上旬である。