自分とこの図書室の蔵書を借り出して来た。『件p新潮』の7月号が次号が受入れされたため禁帯がとれたのだ。小特集の「よみがえった旧柳宗悦邸」と「みんな大好き長新太」めあてでぺらぺらと見てみる。
旧柳宗悦邸の写真はやはりいい。上品な踏み台や、肘鰍ッに獅子頭がついた椅子、細部にこだわった照明器具や、階段の手すりなど、見飽きることがない。椅子の獅子頭のアップに大満足。
長新太さんが1年前にお亡くなりになったとき、たぶん日本列島に衝撃が走ったはずだ。そんな「みんな大好き」な長新太さんのページはもちろん編集さんの渾身の力が入ったものだった。が、それより私が「あっ!」と驚いたのは、インフォメーションのページだった。
寡聞にして知らなかったのだけれど、工藤直子さんのテキストに長新太さんが絵をつけた『リュックのりゅう坊』という児童書のシリーズ(文渓堂/1500円)があるらしい。リュックが大好きでいつも背中に背負っている子どもの竜のりゅう坊が主人公。
1作目の『ともだち いっぱい』、2作目の『くんれん ばっちり』までは長先生の絵がついたが、3作目の完結編『であって どっきり』の絵を描く力は残っていなかった。
そこで長先生のかわりに絵を描く事を依頼されたのが和田誠さん。「和田さんのスタイルでけっこうです」といわれるも、和田さんは、いままでの工藤&長コンビで作り上げた世界をどう引き継ぐか、かなり悩まれたらしい。
結局あえて長新太さんのスタイルで描くことに。模写ではない。和田誠が「長新太になりきる」のだ。「できるだけ長さんの気持になるようにつとめて描きました」。
「敬愛する先輩を追悼する、いかにもこの人らしいやりかたではないだろうか」と書かれていた。
3作目は、長新太さんへの心温まる思いに満ちた本になったはずだ。完結編にふさわしい、和田さんからの天国の長新太さんへのプレゼントになったことと思う。屈託なく微笑む長新太さんの顔が浮かんで来る。
旧柳宗悦邸の写真はやはりいい。上品な踏み台や、肘鰍ッに獅子頭がついた椅子、細部にこだわった照明器具や、階段の手すりなど、見飽きることがない。椅子の獅子頭のアップに大満足。
長新太さんが1年前にお亡くなりになったとき、たぶん日本列島に衝撃が走ったはずだ。そんな「みんな大好き」な長新太さんのページはもちろん編集さんの渾身の力が入ったものだった。が、それより私が「あっ!」と驚いたのは、インフォメーションのページだった。
寡聞にして知らなかったのだけれど、工藤直子さんのテキストに長新太さんが絵をつけた『リュックのりゅう坊』という児童書のシリーズ(文渓堂/1500円)があるらしい。リュックが大好きでいつも背中に背負っている子どもの竜のりゅう坊が主人公。
1作目の『ともだち いっぱい』、2作目の『くんれん ばっちり』までは長先生の絵がついたが、3作目の完結編『であって どっきり』の絵を描く力は残っていなかった。
そこで長先生のかわりに絵を描く事を依頼されたのが和田誠さん。「和田さんのスタイルでけっこうです」といわれるも、和田さんは、いままでの工藤&長コンビで作り上げた世界をどう引き継ぐか、かなり悩まれたらしい。
結局あえて長新太さんのスタイルで描くことに。模写ではない。和田誠が「長新太になりきる」のだ。「できるだけ長さんの気持になるようにつとめて描きました」。
「敬愛する先輩を追悼する、いかにもこの人らしいやりかたではないだろうか」と書かれていた。
3作目は、長新太さんへの心温まる思いに満ちた本になったはずだ。完結編にふさわしい、和田さんからの天国の長新太さんへのプレゼントになったことと思う。屈託なく微笑む長新太さんの顔が浮かんで来る。