紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

うるわしき師弟愛

2006-07-14 22:54:45 | テレビ
 ローカル番組の京都テレビで、ゼンジー北京が出るというのを新聞のテレビ欄でみつけ、待機する。

 どんな番組だか見当も付かなかったが、始まってみるとトーク番組だと判明。

 子どもの頃から、お祭りなどにやってくるマジック倹lや香具師が大好きで、追い払われるまで後を追いかけた事、ゼンジー中村を師として、マジシャンを志した事などを語っておられた。

 途中、トランプの真面目なテーブルマジックを交えて、喧シの由来について訊かれる。
「ゼンジーって、どういう意味なんですか?」
隣に座る彼の古い友人が
「あれはたしかアラビア語だったよねえ?」

「そうなんです。私も師匠に『ゼンジーってどういう意味なんですか?』って訊いた事あるんですよ。そしたら、師匠が答えるには『ゼンジーっていうのはアラビア語で[偉大なる]って意味がある』っていうんですな。
 だから私もよく人からよく訊かれるので、そのたびに『ゼンジーっていうのは、アラビア語で[偉大なる]って意味です』って、ずーっとゆうてたんですわ」

「ところが師匠のゼンジー中村が死んで、お葬式にいったら、戒名と本名が書いてあるやないですか。師匠の本名は、よしはる、善悪の善に治めるの治で『中村善治』っていうんですわ。

 でも改名してずーっと「中村みのる」てゆうてはったし、わからんかったんです。そのときはじめてわかりましたわ。
 はああ~、善治(よしはる)でゼンジーなんやって」
「師匠は死ぬまであんたを騙していたわけや! ええ話やなあ~」

 私もかなり「ええ話」やと思ったので、今日のネタにしてみました。