花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

新しい審査方法

2014年11月19日 | 研究
チームは結成時から秋になると1年間の研究成果をまとめて
コンクールに応募することにしています。
専門家から客観的に評価してもらいたいというのが理由です。
かつては論文による資料審査や会場での発表会という形の
審査会が多かったのですが、最近は変わってきました。
というのも映像審査というのが増えてきたのです。
そのためには発表の内容を撮影して送る必要があります!
これは審査会のために画面を撮影している3年生です。
男子が撮影していますが使っているのはiPad。
iPadで撮影してそのデータを送ってほしいというのが
主催者側のお願いでした。
チームには3台もあるので問題ありませんが
もしなかったらどうするんでしょう。
別の方法で撮影するのだと思いますが、それだけタブレットが
一般的に普及してきたというがこれでわかります。
審査に新しい流れが誕生しているようです。
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生物資源から経済的資源へ

2014年11月19日 | 研究
チームは今から3年前、京都大学のテクノ愛で
準グランプリを受賞しました。
受賞したのは紫外線によって柿の渋抜きをするというアイデア。
お湯やお酒と違って柔らかくなったり
アルコール臭がしないので美味しいと高く評価されました。
しかしこの方法には欠点がありました。
それは紫外線により柿色の果皮がチョコレート色になることです。
そこで昨年、現在の3年生がまだ2年生だった時、
柿を約1週間から10日間真空パックするだけで
渋を抜く方法を考案しました!
これは変色しないうえ硬いまま食べられる画期的な
方法で、地元新聞社にも取り上げられました。
しかし渋は抜けているものの、あまり甘くないという欠点がありました。
理由は柔らかくならないよう、まだ登熟中の硬い果実を使ったからでした。
するとどうでしょう。今年、本校のバイオ研究斑が同じ方法ですが
ちょっと加温した所に1日放置するだけで甘さが上がることを発見しました。
おそらく追熟しているのだと思われます。
試行錯誤しながら見つけた温度と時間はまさに神様がくれた魔法の公式です。
貴重な地域の生物資源であった妙丹柿。
しかし渋くて生では誰も食べませんでした。
それがこんなに美味しく食べられるのであれば、単なる生物資源から
換金できる経済的資源に変わること間違いありません。
食材として利用されてきた在来種は、利用されなくなると
絶滅してしまう可能性が出てきます。食べることで保護しよう。
いよいよ名農のアイデアが集まって新しい脱渋技術が誕生したようです。
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