花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

施設野菜の誤解

2018年01月19日 | 環境システム科
水耕栽培で野菜を育てています。
環境システム科の3年生がその管理と収穫に当たっています。
上から吊るしているのが赤と青の混合LEDライト。
南極の昭和基地で使われているものと同機種です。
この光を受けているので白菜だけでなく
いろいろな葉菜がみんな紫色になっているのがわかります。
冬になり植物の話題が少なくなっていたため
こんな野菜の姿はとても新鮮に感じます。
さて日本中で野菜が高騰してニュースになっていますが
もし先人が聞いたらどう思うのでしょうか。
野菜にはそれぞれ旬があります。
旬に食べてこそ美味しく栄養が多いことは周知の事実。
したがって何も冬に高いお金を払って
トマトやキュウリを食べる必要はないと
お叱りの声をいただくかもしれません。
しかし温度だけでなくLEDで光の波長を
コントロールできるようになった今、
旬以上に栄養の多い野菜を作れるようになってきました。
残念ながらまだこの技術は認知度が低いのが課題。
LEDを照射した危険な野菜は食べるわけにいかないと
いわれることもあるぐらいです。
名農ではこの施設園芸の取組みで
理解者を増やそうと取り組んでいます。
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紫白菜

2018年01月19日 | 環境システム科
久しぶりに環境システム科の水耕温室に行ってみました。
すると暖房で加温されており、元気に野菜が育っています。
みなさんはこの野菜がなんだかわかりますか。
実は白菜です。白菜の旬は秋ですが
施設園芸ではこのように年中採れるんです。
でも葉の色が変わっているとは思いませんか。
もしかしてこれが噂の「紫白菜」かと期待しましたが
残念ながら普通の白菜でした。
紫に見えるのは光合成を促す赤と青のライトを照射しているから。
夏や秋に比べると光が少なくなる冬の施設園芸では
このようにライトによる補光が必要なのです
それにしても久しぶりの植物。
なんだかほっとします。
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