花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名農スクエア ガーデン

2020年03月25日 | 環境システム科
まだ新設されてまもない環境システム科には、新しい建物がいくつかあります。
そのひとつが農場内にある施設園芸実験室です。
ちょうど1クラスの生徒が学べる規模ですが、いろいろな測定機器があったり
パソコンでプレゼンテーションもできるような設計のため土足ではなく、
きちんと内ばきに履き替えて入るきれいな実験室です。
その実験室の前にこのような四角い花壇があります。
よく見ると単にブロックを並べただけの花壇ではありません。
みなさん何気なく眺めていますが、実はこの花壇、
設計も施工も環境システム科が行ったものです。
学習した知識と技術を、きちんと作品として残すあたりに
環境システム科ならではのモノづくりの楽しさが伝わってきます。
もっと嬉しいのが、ちゃんと花壇という農業に結びつけているところ。
工業と農業は同じ専門学習を行いますが、扱うものが違うので
指導法から指導する先生方の考え方や文化も全く異なります。
おそらく、それぞれが長年自分が歩んできた方針を主張ばかりしていれば、
交わることがなく、このような農と工を融合させた作品は生まれてきません。
環境システム科のキャッチフレーズは「農と工のダイナミックな出会い」。
新年度になります。再度確認して、農工融合させた全国でも類のない取り組みを
自分たちで作り上げるのだという先駆者の精神で今後も挑戦してほしいと思います。
環境システム科が得意とする技術は木工から溶接、電気などさまざま。
この財産を農業に活用してこそ、名久井農業高校の魅力が何倍にも輝き
新たなアイデンティーを確立できます。
まだ宝物は眠っています。生徒、先生方の腕の見せ所です。
コメント

気配

2020年03月25日 | 学校
休校になってもう3週間以上たとうとしています。
学校は大きな建物です。そのため主役の名農生がいないと
なんだか魂が抜かれているような状態で生気を感じません。
ところが先日、資料を探しに農業クラブ室に入ってみると何者かの気配がします。
それもそのはず、見上げると大きな張りぼての人形があります。
もちろん人形なのですが、大きな顔がついているので
不思議に生き物がいるような雰囲気を出しているのです。
さてこの真っ赤な張りぼて。いったいなんだと思いますか。
そもそもはリンゴのマスコット。かつて青森県で農業クラブの全国大会があった際、
盛り上げるために制作したものです。名前は「リンリン」。
青森大会を開催した時、全国大会事務局を担当していました。
県内の農業高校が手分けして各競技運営したので、
このマスコットの制作指示を各校に出した記憶があります。
確か県内に5体ぐらいあったはず。
大会最終日は青森市にある文化会館で表彰式などの式典を行いましたが
その際は、各校に散らばっていた全部のリンリンが会場に集結。
会場をうろついては、全国数千名の高校生から体にメッセージを書いてもらったものです。
この企画名は「リンリン ゴーイング アラウンド」。
参加する側も運営する側も楽しもうと県下の生徒たちと考案したイベントでした。
現在、農業クラブの全国大会には必ずといっていいほどマスコットが存在します。
でも初めてマスコットを大会に登場させたのは青森大会なのです。
この他にも北海道の生徒から順に受けていた農業鑑定を公平にくじ引きにしたり、
機関誌リーダーシップを見せると市内のお土産屋さんが割り引いてくれるなど
いかに今までの大会の常識を壊そうかとさまざまなチャレンジをした大会でした。
でもこのリンリンの体には当時のサインはありません。
実は大会の後、きれいに張り替えて再利用したようです。
それもリンゴではなく、サクランボのキャラクラー。
いろんなところに思い出が隠れています。
コメント