花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

びっくり

2020年03月28日 | 学校
農業クラブが卒業式に合わせて発刊した今年の研究集録。
3年生の2年間の研究活動の成果が満載です。
いただいた時に内容をパラパラ見ていたのですが、先日あらためて見てびっくりしました。
どこかで見たことのあるイラストが目に飛び込んできました。
「Enjoy Project 芽を出せ 知的好奇心」。
これは間違いなく、前任校で作ったキャッチフレーズとイラストです。
20年ほど前でしょうか、前任校は文科省から教育課程等の研究校に指定され
2年かけて全職員が3つのチームに分かれ、既存のカリキュラムや指導法を見直しました。
各チームの取り組みで前任校で誕生したのがインターンシップ事業、
直売所の設置、全校で取り組むプロジェクト学習の大きく3つでした。
このEnjoy Project とイラストは、担当したプロジェクト学習チームの旗印なのです。
これらの新しい3つの取り組みは、文科省はもちろん、
全国からたくさん集まった先生方に報告され、大いに話題となったものです。
おそらく、そんなことなど知らずに使ったのものだと思いますが、
久々に対面してびっくりしました。もちろん著作権などないのでご自由に使ってください。
でもこのイラスト。アニメーションもあるんですよ。
校内発表会のために作られたものですが、今と違ってアナログのビデオデータ。
おそらく前任校でとっくに廃棄されているでしょう。
さてこのEnjoy Projectでは、1年生は年度末の3月の農業の授業から
早々と課題研究に移行することを提案し、実際そのように動いていました。
栽培研究は4月一斉スタート。したがっていかに早くスムーズに課研に移行するかが大切。
そんなことで3月は研究班決めはもちろん、翌年の打ち合わせもしたものです。
ぜひこんな研究内容もイラストとともにぜひ見てほしいものです。
コメント

似ているけれど大違い

2020年03月28日 | 
爽やかな黄色い柑橘が2種類。左の名前は「はるか」。愛媛県の特産ミカンです。
パッと見るとなんだかレモンに見え、酸っぱいような先入観を覚えます。
そこで気合いを入れて食べてみると、酸味はなく優しい甘さに拍子抜けします。
なぜならこのはるか、右の日向夏の枝に実った
自然交配実生を接木して、育成された珍しい品種なのです。
皆さんは日向夏という柑橘は食べたことがありますか。
あまり生産量は多くないのですが、たまに青森県の
スーパーマーケットで並ぶこともあります。
この日向夏は果肉がとても酸っぱい柑橘。
ところが柑橘の特徴である白い海綿状のアルベトという部分がほんのり甘いのです。
人間が育種したら、誰もが房の中の果肉を甘くしようと考えます。
間違っても食べない白い部分を甘くするなんて発想は浮かびません。
宮崎県で偶然発見された柑橘で、柚子の突然変異ではないかといわれていますが
詳細は解明されていません。それにしても神様は常識を超えたいたずらをするものです。
さてイメージ的にこのはるかは、日向夏の優しいアルベドの甘さが
果肉に移ったような食味なのです。
現在、遺伝子の分析で日向夏と夏みかんの交雑であることがわかってきたそうです。
機会があったらぜひ一度、食べてみてください。
はるかと日向夏。似て非なるもの。
見た目と味のギャップの違いに驚くはずです。
コメント