花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ハレの日

2020年03月17日 | 研究
久しぶりにレアな写真を紹介します。
これは園芸科学科時代最後のチームフローラフォトニクス。
環境システム科に移籍する前年の活動風景です。
ここで注目したいのが彼女らが集まっている場所。
南部町にある公園の池です。
草花班である彼女たちが挑もうとしているのは
サンパチェンスによる水質浄化の研究。
BIO ENGINE TYPE 1 というまだ微生物を搭載する前の
プロトタイプの試運転をここでしようというのです。
すでに地元の新聞社が取材のため活動に同行していることから
いかに期待されていたかがわかります。
BIO ENGINEは、もちろんこの1年間だけでは完成に至らず、
後輩の環境システム科のメンバーによって3年後に実用化されました。
一昨年の水研究世界大会の大活躍は、この日が始まりだったのです。
嬉しいことに本日、長年の水研究の成果が認められ
日本水環境学会から表彰される予定でした。
環境班にとってまさにハレの日。会場はお隣の岩手大学。
本来、今日は授業がある日なのでBubble Boysが代表で参加するはずでしたが
あいにくのコロナで大会そのものが中止となりました。
主催者からはコロナが落ち着いた頃に、改めて学校で授与するとのこと。
その頃はBubble Boysはもう大学生になっているため
おそらくハンターズが受賞することになりそうです。
環境システム科の先輩はもちろん、
タネを蒔いた園芸科学科の大先輩たちにも感謝しなければなりません。
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弥生三月

2020年03月17日 | 学校
これはバラの枝です。
真っ赤な芽が膨らんできました。
春も近いというサインです。
先日3月14日に、東京で史上最速のサクラの開花が宣言されたように
この冬は暖かく、ものすごい速さで植物に春がきているといいます。
リンゴもサクランボもサクラと同じバラ科の樹木。
おそらく南部町特産の果樹の開花も早くなると思われます。
しかしこうなると怖いのは遅霜。せっかく早くできた蕾が
寒の戻りなど春の低温によって霜害を起こしてしまうからです。
そんなこと滅多に起きないと思うかもしれませんが
程度こそ差がありますが、かなりの確率で起きています。
ある年は、リンゴは問題なかったが、サクランボで被害。
翌年はその逆。果樹産地にいるとこんな霜害の話が毎年のように聞こえてきます。
果樹の受粉も収穫も1年間にたった1回だけ。
それだけに稲作同様、農家に与える天候不順による影響は大きいのです。
数十年前、こんな地域だからこそ気象データを集め、
農業経営に役立てようと気象班が結成され、大活躍したのも頷けます。
想像以上に早くやってきた春、そして旧暦では4月が2回続く今年。
昨日もかなりの雪が降り、なんとなく霜害が心配です。
さて今日から彼岸の入り。暦の上では春真っ只中となります。
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