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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

世界一のリンゴ

2020年11月02日 | 
名久井農業高校の玄関にこんなものが並んでいます。
もちろんリンゴですが、ずいぶん大きさが違います。
パッと目に入るのは左側の大きなリンゴ。
品種の名前は「世界一」といいます。
でも新しいリンゴではなく、デビューは1974年、昭和49年です。
ご覧の通り、大きいのが特徴で大玉では1kgにもなります。
とかく大きさだけ注目されますが、味もよいリンゴです。
現在、世界一のほとんどが青森県で栽培されていますが
なかなか流通していません。ぜひ青森県にきて食べてください。
では中央はなんでしょう。ご存知「紅玉」です。
紅玉は濃い赤色でやや小ぶり。
こちらは明治時代から栽培されている古い古い品種。
子供の頃は国光、満光とともに毎日のように食べていましたが
甘さのある品種が続々登場したので食べる人はなくなってしまいました。
ところが最大の特徴である酸味が、加工品にぴったりということで
ジュースやアップルパイなどの原料として令和になった今でも栽培されています。
機会があったら紅玉のアップルパイやジュースを召し上がってください。
その美味しさに驚くはずです。
さて最後はびっくりするぐらい小さなリンゴ「アルプス乙女」。
こちらも昭和49年デビューの古い品種。大きさは40gですから
ピンポン球よりちょっと大きいくらいです。
でもちゃんと食べられ皆さんがお祭りで見かける「リンゴ飴」はこの品種です。
ただ生い立ちがちゃんとわかっていなく、ふじとヒメリンゴが
偶然交配したのではないかといわれています。
しかしこの3つの品種。いずれも超がつくベテラン品種。
いかに名農が古くからリンゴ栽培をしているというのがわかります。
今年は台風で落果することなく豊かな恵みをいただきました。
今日は収穫感謝祭。農の神様に感謝します。
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あかね雲

2020年11月02日 | 学校
夕方の西の空。雲が沈む太陽の光を受けて茜色に染まっています。
よく見ると空の色は青です。なぜ雲だけ赤く染まっているのでしょう。
雲は氷の粒です。太陽光にはさまざまな波長の光が含まれていますが
短い波長は青。450nmぐらいです。
そして長い波長は赤。750nmぐらいでしょうか。
太陽光が雲に当たると波長の短い青色はスキーの回転競技。
短いターンをするので、すぐに氷の粒やチリにぶつかり
あたりに散乱してしまうのでこちらには届きません。
ところが長い波長の赤色はジャイアントスラローム。
氷の粒を避けながら前進します。
したがって私たちの目に届くのはぶつからない赤い光。
だから夕焼け雲が茜色なのです。
ではなぜ背景の空は青いのでしょうか。
こちらは短い波長の青が空気中のチリにぶつかり、あたり一面に散乱しています。
すでに光源である太陽は地平線の下に沈んでいるため
私たちの目に赤い光が届かないことから青一色になるのです。
チームフローラフォトニクスはかつてLEDを使った研究が主流でした。
波長と色。そして光と植物との関係。
チームに入ったメンバーが最初に学ぶ必修項目です。
2日間開催された名農祭も昨日で終了。
今日は全校生徒職員で1年間の労をねぎらう収穫感謝祭。
今度は私たちが楽しむ番です。
そして明日から木曜日まで代休。お疲れ様でした。
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