花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

副作用が止まらない

2020年11月16日 | 研究
フローラ、バブルボーイズ、ハンターズと
歴代研究チームが本拠地にしていた馴化温室です。
窓が閉まらないため、中の気温は外気と同じ。
したがって最高気温でも15度弱、最低では0度近いかもしれません。
こうなると温室とは名ばかり。寒くて長居できません。
今月も少し整理をしようと考えていましたが
風邪をひいてしまうので断念することにしました。
ところで面白いことに、この温室はオンコの垣根で囲まれています。
ご存知の通り、オンコの正式な名前はイチイ。
「1位」と同じ音なので、名農では昭和の時代ですが
緑化活動で日本一になった際、オンコの記念植樹をしたものです。
今年、念願の世界一に輝いたハンターズの本拠地は、
まさにイチイの温室。そう考えると誇らしく思えます。
さてそんなハンターズは、今日もまた世界グランプリについて
JAの全国紙である農業新聞の取材を受けます。
しかし夏からずっと取材に追われていたハンターズですが、今回でほぼ終了。
結局、ほとんどの地元新聞社やテレビ局から取材を受けたことになります。
やっとこれで一段落と思ったら、なんと突然、県が関係しているイベントでの
発表依頼のオファーが届きました。それも2つ、詳しい説明はこれからですが
おそらくイベントは12月とか1月で、オンラインになると思われます。
マスコミの次は県関係。名農は県立。さすがに断れません。
これから自動車学校に通う予定のメンバーですが、
世界一になった副作用は想像以上で、まだまだ続くようです。
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負け惜しみ

2020年11月16日 | 
ご覧ください。ふたつのリンゴがあります。
左は奥州ロマンという品種。右はシナノスィートです。
10月下旬から収穫されるこのリンゴは、
最近、みなさんとても美味しいと評判になっています。
確かにいただくと果肉が緻密でジューシーで人気なのもわかります。
でも素直にうなずけないのは私だけでしょうか。
まずはシナノスィート。もちろん名前の通り、長野県で育種された品種です。
平成8年登録と比較的新しい品種ですが、赤くて甘いというので
黄色で大人気のシナノゴールドと並んで安定した人気を誇っています。
生産量の約50%が長野県、青森県は16%ぐらいです。
そして次は赤くて大きな奥州ロマン。
こちらはなんと平成28年登録というホヤホヤの新人ながら
果肉が緻密で甘いというシナノスィートと同じ特徴があり話題です。
育種されたのは岩手県の農家の方。だから「奥州」なんです。
このようにどうも最近、美味しいとみなさんおっしゃるリンゴは
なぜか青森県生まれではないのです。
これにはちょっとリンゴ王国としては
負けているような気がして悔しさがあります。
とはいっても青森県でもどんどん新品種が発表になっています。
もしかしたらまだ生産量が少なく、
私たちが知らない美味しい品種がたくさんあるのかもしれません。
最後に負け惜しみをひとつ。シナノスィートの親は青森生まれの「ふじ」と「つがる」、
そして奥州ロマンはその「シナノスィート」と「つがる」の掛け合わせです。
どちらにもリンゴ王国の血が流れているのです。
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