花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

タカじゃないよ タコだよ

2020年11月09日 | 園芸科学科
果樹園である第1農場から名久井岳を眺めています。
すると大きな鷹が飛んでいるではありませんか。
でもこれは鳥追い。本物ではなく鷹の姿をした凧なのです。
風に乗って飛んでいますが、これがなかなかうまくできていて
いろいろな動きをしてくれます。見ていて飽きません。
小さな子供がいたら、おもちゃとして庭におきたいぐらいです。
目的はもちろんカラスなどからリンゴを守るため。
この他に名農では危険を感じた際の
鳥の鳴き声も園内に流し、追い払っています。
なぜなら主力であるふじや王林の収穫時期を迎えているからです。
今年は冬が早く、朝夕はとても冷えます。
スタッドレスタイヤに替えるのも早くなるかもしれません。
そんな中での収穫作業。いつもながらご苦労様です。
さて名農のリンゴは袋をかぶせていない無袋栽培です。
かつてはリンゴといえばほとんどが有袋栽培でしたが、
手間がかかるため近年は減っています。
袋をかけるのは、きれいな赤いリンゴにするため。
光に当てると葉緑素の緑が加わり、黒っぽい赤になるからです。
したがって収穫が近づくまで袋をかぶせた白い肌のリンゴを作り
その後、徐々に光を当ててきれいな赤に着色させるのです。
でもよく考えると光を十分浴びて育った方が美味しいはず。
そこで最近のリンゴは味と作業の軽減目的から無袋が増えているのです。
ふじではこの無袋栽培で作られたものを「サンふじ」と呼んでいます。
冬が近づいている南部町では収穫追われています。
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青天の霹靂

2020年11月09日 | 学校
昨日の地元新聞「東奥日報」の朝刊で
名久井農業高校にとってとても嬉しい話題が掲載されました。
それは東奥日報が毎年授与する東奥賞に名農が決定したという記事です。
1948年から始まったこの賞は、県内外の各分野で活躍し、
郷土の発展に貢献した個人や団体を表彰しているもので
今年で第73回目という歴史のある賞です。
朝刊に写真入りで紹介されたのはなんとハンターズの4名。
県内の賞とはいえ、歌手の吉幾三さんや
オリンピックで金メダルをとった方々が受賞している大きな賞なので、
これにはびっくりです。もちろん三八地域唯一の農業高校として
研究活動に精を出す名久井農業高校が認められての受賞ですが
その後押しとなったのがいうまでもなく今年世界一に輝いた彼らの活躍です。
また今年はもう一団体受賞されましたが、そちらは「りんご娘」。
地元のアイドルグループとして人気ですが、
メンバーの王林(おうりん)さんは、全国ネットのテレビにも
よく出演されてるからご存知の方も多いと思います。
贈呈式は来月5日。ハンターズも出席する予定です。
さてアップルコンピュータの上にのっている黄緑のリンゴは王林。
ふじとともに今が収穫の最盛期です。
りんご娘とハンターズ。
在校生、卒業生、そして地域の皆さんみんなで祝いたいものです。
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