goo blog サービス終了のお知らせ 

花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

欲しいのはお金じゃない

2020年11月25日 | 環境システム科
先日行われたカブの収穫の様子です。
とはいっても大きな畑ではなくプランターです。
3〜4人の班を作り、一班に10個ぐらいのプランターを貸し出し
好きな品種のカブを栽培してもらいました。
農業高校なのにプランターとはまるで小学生の体験学習のようですが
環境システム科は施設園芸を学ぶ学科。
つまり彼らの学習の舞台は温室なのです。
そんなこともあって生物生産科のように大きな畑を持っていません。
カブの栽培は春に一度体験し、秋は2回目。
作業も慣れているはずですが、秋は思ったより大きくなりませんでした。
おそらくこの秋は、いつもより気温が低かったからかもしれません。
もし生物生産科だったら減収は大きなダメージだと思いますが
この科目ではあまり気にしません。
なぜなら欲しいのはお金ではなく、生産販売に関するデータだからです。
この科目は、売上原価や販売管理費などの経費と売上高の関係など
経営や商業的な知識を学ぶのが目的。
座学で学ぶこともできますが、それではなかなかピンときません。
そこで実際に生産販売してもらい、
そのデータを使って具体的に学べるようにしているのです。
したがって栽培するものは何でもOK。
今年はたまたまカブだったというわけです。
収穫したカブやダイコンを洗う作業はこたえます。
気がつくときれいに色づいていた木々の葉も落ち始め
冬に向かおうとしています。
コメント

カブの思い出 !!

2020年11月25日 | 環境システム科
環境システム科で栽培したカブです。
カブは大きく育てることもできますが、
このように直径5〜6cm程度の小カブで収穫することもできます。
昔は漬物にしたりサラダするのが主な料理法でしたが
最近は加熱するお洒落な食べ方も普及してきました。
甘さが魅力のカブ。ぜひ採れたてを食べてもらいたいものです。
さてこのカブには痛い思い出があります。
確か2代目か3代目ぐらいのフローラだったと思いますが
研究にかかる材料費などをなんとか自前で捻出しようと
カブを何種類か生産して販売したことがあります。
上手に作って販売していましたが、あるメンバーが
このカブ、ちょっと形が変だと報告してきました。
見てみるとカブお馴染みの丸い形ではなく、先がとんがっています。
播いた種子の袋をみるとカブではなく「すぐき」と書かれてあります。
すぐきとは京都名物の乳酸発酵させる酸っぱい漬物の材料。
どうやらさまざまな種類を作ろうと種子を選んだ際に
すぐきも紛れ込んだようです。しかし東北にはすぐきを食べたり
漬ける習慣はありません。したがって生のすぐきなど誰も買ってくれません。
またこんな時に限って大豊作。馴化温室前の広場にきれいに洗った
白いすぐきが山積みされました。どのように処分したか記憶にありませんが
すぐきはカブ。おそらくメンバーがそれぞれ持ち帰り食べたと思います。
かつてすぐき漬は高級品。すぐき漬から見つかったラブレ菌も有名です。
京都のお土産屋さんで見つけると、こんな失敗が思い出されます。
まもなく師走。京都ではすぐきの収穫と漬物作りが始まるはずです。
コメント