花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

活動不足は素材不足

2020年11月05日 | 研究
ハンターズが先代フローラ時代から続けてきたものに
オリジナル卒業アルバムの製作があります。
もちろん名久井農業高校としての卒業アルバムは作られますが
メンバーはいろいろな大会に出場するため日本中を飛び歩くので
ある意味、高校生活の思い出の多くを研究活動に刻んでいる人もたくさんいます。
しかし学校で製作するアルバムは、みんなが見るものなので
残念ながら彼らの苦労や活動は一切は記録されません。
そこで結成3年目頃から2年間の活動で撮りためた写真を集めて
チームオリジナルの卒業アルバムを作るようになったのです。
コロナの関係もあり、今年の3年生が出場した大会は、水大賞以外はほぼゼロ。
さらにフローラ時代から毎年、名農祭で研究内容を紹介したり
新商品を販売するなどチームは楽しく取り組んでいました。
特に今年は世界グランプリを地域の皆さんに披露できると期待していましたが
あっけなく中止。名農祭はいつかと問い合わせしてくれるフローラOBOGも
がっかりしたようです。そんなこともあり名農祭での写真もなくなりました。
いつもと違いイベントがない今年は、どんなアルバムになるのでしょう。
アルバムはMacで作りますが、大変なのは写真の整理。
時間があるうちに2年前の写真をメンバーごとに仕分けしたいと思います。
果たしてカメラの中にどれぐらいの量の素材が記録されているか不安です。
さて彼らが活動する課題研究は名農祭の準備や代休も10月下旬から行われていません。
来週の月曜日は2週間ぶりに活動できると思ったのですが
今度は授業時数確保のため、水曜日の授業を行うことになりまた延期。
11月中旬の再活動時、たくさんの宿題が出ていたらどうしましょう。
里はまだですが、八甲田ではもう積雪15cm。
寒くなりました。やることはまだたくさんあるのでピンチです。
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聖地巡礼

2020年11月05日 | 学校
第1農場に入るとすぐ目に入るのが百葉箱。
小学校などによく1個ぐらいあったと思うのですが
なんと名久井農業高等学校には3つも並んでいます。
これはかつて大活躍した気象班の名残り。
ご存知の通り、名久井農業高校は1960年代から
365日、休むことなく気象観測に取り組んできました。
冷害がまだ頻繁に発生していた頃、気象庁と同じ検定を受けた機器で
気象観測する姿はカッコよく、当時最先端を走っていた研究班でした。
その正確なデータは毎月、気象月報として各方面に送付され
市町村はもちろん、試験場でもこのデータを研究に用いていました。
近年、フローラやバブルボーイズ、そしてハンターズが注目されていますが
気象班はもう数段上のステージ。
冷害分析から農家の立場に立った対策研究まで、まさに「半端ない」活躍でした。
農業クラブ全国大会の日本一はもちろん、科学の甲子園といわれる
読売学生科学賞、現在の日本学生科学賞でも2度の学校賞、
つまり日本一を受賞しています。
天皇陛下から頂いた賞状とその写真が当時の本拠地であった
第1農場の事務室に誇らしく飾られていたのを今も覚えています。
そんな気象班もアメダスが各地に配備され活動は終了。
デジタルという時代の変化とともに10年ほど前に幕を閉じました。
この3つの百葉箱は当時の使われていたもの。
よく見ると真ん中の百葉箱はもう朽ちています。
「兵どもが夢の跡」といえばなんだか寂しくなりますが
この場所は名農研究班の魂のルーツ。
ぜひチャレンジ精神発祥の地に足を運んでほしいものです。
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