花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

冬休みの宿題

2022年12月21日 | 研究
こちらも2学期最後の課題研究。
もう大会はすべて終わっているのに、
なぜかFLORA HUNTERSは机に向かっています。
実は冬休みが明けたら、いきなり校内プロジェクト発表会があるのです。
この発表会は名農の3年生全員が参加するもので、いわば課題研究の集大成。
聴衆者は1〜2年生なので、格好悪いところは見せられません。
今回の発表スタイルはポスターセッション。
今でこそ県内のすべての農業高校で行っていますが
県下に普及させたのがTEAM FLORA PHOTONICS。
今から10年以上も前ですが、学会仕込みのポスター発表会の導入を農クに提案し、
実現させました。始まった頃は、他の農業高校の先生方がよく見学に来たものです。
さてFLORAは今まで6名全員が、オンラインのポスター発表を経験してきましたが
ほとんどが1年以上前の話。今年経験した人も数名いますが
やはり半年も前になります。さらに1年前から研究は進み
データは更新されています。中には今まで発表していない
新しいテーマで挑むメンバーもいます。
ところが発表会までもう課題研究はありません。
そんなことで冬休みの間に練習してきてもらおうとポスターをA3で印刷して
配布したのです。もしかしたら人生最後の冬休みの宿題になるかもしれません。
きっと忘れているからすぐに発表はできないだろうと思っていましたが
中には、なぜか今でもスラスラ説明できるメンバーがいて驚きです。
予定では成人の日である1月9日に全員出校して
練習成果を披露してもらうことになっています。
なぜ祝日に出校?答えは簡単。自動車学校が休みだからです。
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葉が黒い理由

2022年12月21日 | 環境システム科
施設園芸実験室にやってきたフローラハンターズ。
こちらは1年ぶりなので懐かしさに浸っていましたが、
メンバーは毎週ここで実習しているようで何の感激もありません。
そこで1人で栽培されている植物を見学させてもらいました。
中に入っているのはイチゴ苗でした。
学校設定科目「起業チャレンジ」のために作った小部屋ですが
今は栽培も終わり、まとめの季節。
したがって現在は養液栽培研究班が活用しているようです。
名農にはいろいろ施設設備がありますが、
この部屋ぐらい通年を空きなく使われているところはありません。
設置してもらって本当に良かったと今更ながら思います。
さてこのイチゴの葉の色を見てください。真っ黒です。
昔、環境システム科の体験入学の際、イチゴ苗に
赤、緑、青の3色のLEDを照射して葉の色の違いを比較してもらっていました。
すると緑を照射すると鮮やかな緑なのですが
赤と青を照射すると葉がみんな真っ黒なのです。
初めてこれを見た中学生はみんなびっくり。そこで問題を出します。
植物が光合成に必要なのは何色(波長)でしょう?
すると90%はみんな緑と答えます。植物のイメージは緑。
そして緑だけが鮮やかに輝いているからです。
しかし答えは赤と青。黒いのはブラックホールのように葉が吸収しているから。
あまり必要ではない緑は跳ね返されてしまうので、鮮やかな緑に見えるのです。
中学生にこの実験を見せていたのがTEAM FLORA PHOTONICS。
植物と光の探求者が講師を担当していました。
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