花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

年末年始の食卓事情

2022年12月30日 | 
フライパンで焼いているのはお餅。
青森県津軽地方の郷土料理で「がっぱら餅」といいます。
作り方は簡単。餡と米粉と砂糖を混ぜ、水で練ってフライパンで焼くだけ。
写真は前任校時代に撮影したもので、津軽出身の先生が教えてくださいました。
先生がいうには、昔からおやつとして食べられていたとのこと。
津軽は米どころであるのはわかっていますが「おやつ」とは驚きです。
なぜなら私たちが住む太平洋側の南部地方は、低温多湿の偏東風「ヤマセ」によって
冷害が多発する地域。したがって米はとれず、主食はアワとヒエ。
それにコムギとソバを加わえて雑穀文化を育ててきました。
お米やお餅は、お盆、農仕舞い、年取り、正月やその他の神事じゃないと
食べられませんでした。そのため郷土料理はお米を使わないものばかり。
お米の美味しさを知っている今食べると、決して美味しいものではありませんが、
雑穀をいろいろな方法で食べる先人の知恵に驚きます。
さて明日は大晦日。皆さんは、年越しそばを食べ
お正月は盛大にお節料理を楽しむかと思いますが、近年までこちらは違いました。
まず年越しとはいわず「年取り」。そして大晦日は、あっさりおそばではなく
たくさんのお膳を並べ盛大に祝うのです。逆にお正月は、お餅はありますが
今のようなお節料理ではなく昨日の残りものでした。
陽が沈むとその日が終わりと考えていた先人。したがって大晦日の夕食は
すでに新しい年神様がやってきているとのことから盛大に祝うのです。
大晦日を盛大に祝う当時の風習は、近年までは変わらずありましたが
今は関東からお節や年越しそばの文化が入っているため混在しています。
ただ年取りの夜は豪華に、お正月もお節料理で華やかにならいいのですが
年取りの夜はおそばだけ、お正月は普段と変わらずという家も増えてきました。
祖父母と一緒に暮らしていないため文化が継承されていないのかもしれませんが
少し残念です。皆さんの大晦日とお正月の食卓事情はどうですか?
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思えば遠くへ来たもんだ

2022年12月30日 | 
先日、お隣の農業高校がコンビニとコラボした菓子パンを紹介しましたが
またまた新しいパンを見つけました。赤いリンゴのパッケージ。
どこの学校かなと手に取ってみると、なんと山形県ではありませんか。
県立米沢商業高校とコンビニのコラボ商品です。
今までもお隣の岩手県や秋田県の高校の商品を何度か目にしましたが
山形県は今までで最も遠い高校です。
ずいぶん遠くからやってきたものです。
山形も果物の国ですが、まさかリンゴとは驚きです。
こういうパンを見つけると食べるのはもちろん嬉しいのですが
それをきっかけにどんな高校なのか調べるのも楽しいもの。
さっそくホームページを拝見しました。
するとやはりこのパンが紹介されており、
12月6日に売り出されたのがわかりました。
またむちゃくちゃホッケーが強い高校であることもわかりました。
ホッケーは名農にはない部活動。ホームページの写真やイラストから
明るく元気な学校であることが伝わってきます。
コンビニとのコラボ商品を発見したらその学校を調べてみる。
意外と楽しいものです。名農は今年から全国募集をしています。
猛暑にも大雪にも大雨になる機会も少ない年間通して穏やかな南部町。
残念ながら名農にはコンビニとのコラボ商品はありませんが
新聞を賑わす機会は多い高校。知らない誰かが新聞などで名農の名前を見つけ、
学校のホームページから遠い青森での暮らしを想像している人が
もしいるとしたら嬉しいことです。
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