花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

FLORA様と13組

2022年12月29日 | 研究
仙台で開催された環境活動に励んでいる高校生を表彰するコンテスト。
受賞したFLORAの最後を飾るのは、世界大会で頑張ったコンビです。
しかし今回は、赤土流出抑制と露天風呂栽培に抜かれ
ワンランク下の賞となってしまいました。
さて今年もFLORAは、応募したコンテストの結果をポイント化して
誰が勝つかという1年間かけた壮大なレースを敢行中。
メンバーは個人戦の他に、数人で組んだ団体戦にも参加しています。
今年の団体戦は塩害抑制と赤土流出の2チームで
11月から毎週順位が変動する熾烈なデッドヒートを繰り広げています。
最初ぶっちぎりで独走していたのは塩害チームの2人。
国際大会にも出場したため大幅にポイントを貯めました。
しかし2学期に入って追い上げてきたのが赤土チームの4人。
先日も大臣賞を受賞するなど大活躍です。
気がつくと塩害メンバーとは数ポイント差。でもまもなく2学期終了。
塩害チームがなんとか逃げ切る誰もが思った瞬間、奇跡がおきました。
赤土流出抑制活動をテーマにして弁論大会に出場していた男子メンバーが
なんと最優秀、つまり日本一を受賞したのです。
最優秀のポイントは大きく、気がつくと
塩害チームを鮮やかに抜き去ってTOPに躍り出てそのままピットイン。
びっくりしたのは今まで仲間だった他の赤土メンバー。
弁論大会なので、ポイントは発表した彼の独り占めなのです。
「昨日の友は今日の敵」裏切り者が現れ、もう誰も信じられません。
FLORAは今年で結成14年目。初代は2年時に結成したので
今までのべ13組が女神FLORAとともに歩んできました。FLORA様と13組。
活動も末期になると、まるで大河ドラマのようなドロドロした人間関係になってきました。
冬休み明けは短距離レース。ピットから飛び出しチェッカーフラッグまで突っ走ります。
3学期の勝負は、個人テーマの成果を披露する校内発表会。一触即発。
FLORAのいたずらで、大どんでん返しが待っているかもしれません。
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隠れ家の開かずの扉が・・・

2022年12月29日 | 研究
チームが農場で本拠地にしているのが馴化温室。
生物工学技術で試験管内で培養した洋ランなどを
外気にならすために用いる小型の特殊温室です。
本来は生物生産科の生物工学研究班のものですが
洋ランの培養が行われていなかったこともあり
FLORAは2010年からここを借用して研究活動を行ってきました。
農場での実習は、この机に全員座って活動内容を確認することから始まります。
当たり前ですが、一般的に学校内での生徒の居場所は
教室もしくは部活動の部室です。しかし園芸科学科時代の
TEAM FLORA PHOTONICSのメンバーはこの温室に
愛着を持ち、放課後も入り浸っていました。
それぐらいこの温室にはなんでも揃っていて、隠れ家となっていたのです。
しかし例年、今の時期は雪と低温で扉が凍り開かなくなるため
年末から春までは使えなくなります。ところが今年の冬はご覧の通り、
まったく雪がないので今でも入ることができます。
不思議なので調べてみると、日本海側で大雪になっているように
この地域の12月の平均気温は例年より低いことがわかります。
ところが降水量が極端に少ないのです。だから扉が凍ることができないようです。
自由に入ることができるのは嬉しいのですが、いつもと違う冬に不気味さを感じます。
さて先日、環境班のひとりがスピーチコンテストで最優秀を受賞しました。
指導されたのは農業クラブの先生です。当事者の手が入っていないので
あらためて客観的に活動を振り返ることができ、なかなか面白く拝見しました。
動画はこちらで見ることができるので、機会が会ったらぜひご覧ください。
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