花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

まもなく新旧交代

2019年01月29日 | 研究
自分を磨く目的で積極的に校外の大会に出かける旅をしてきたフローラ。
先日、数えてみたら10年間で約180もの大会に出場していました。
平均すると年18回、これはとんでもない数です。
1つの大会に出場するだけでもいろいろな練習や勉強が必要で
さらに引っ込み思案の彼らには自分を奮い立たせる勇気も求められます。
歴代メンバーの180にも及ぶチャレンジには本当に頭が下がります。
そんな大会漬けのフローラですが、
現在、フローラがエントリーしている大会は残り2つ。
そろそろ長い旅の終着駅が見えてきました。
先日、大会の予備審査のため
わざわざ東京から大会関係者が名農にやってきました。
この大会には園芸科学科の1年生チームもエントリーしており
いろいろヒアリングされて帰られました。
立ち会ってはいませんが恐らく1年生は緊張したに違いありません。
ところがフローラはもう終わりということもあり肩の力が抜けた自然な対応。
審査どころか昔話で大に盛り上がっていました。
フローラはこれで打ち止めですが、1年生にとっては今年がスタート。
チームが育てたチャレンジする文化を引き継いだ1年生たちに
ぜひ頑張ってもらいたいと思います。
さて昨日は3年生にとっても、チームフローラにとっても最後の課題研究でした。
地元中学校に招かれ5名で4つの研究を紹介してきましたが
最後の最後まで発表とはいかにもフローラらしいフィニッシュでした。

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機関誌の季節

2019年01月28日 | 学校
学校の各団体の執行機関が会員などに活動内容を発表したり
外部へ広報のために作られる冊子を機関誌といいます。
名久井農業高校では農業クラブと生徒会が機関誌を
そしてPTAや渉外部が新聞形態である機関紙を発刊しています。
これは農業クラブの機関紙ですが、なぜか2種類あります。
実は、名久井農業高校の機関誌が「汗」、
日本学校農業クラブ連盟の機関誌を「リーダーシップ」といいます。
「汗」は卒業式に合わせて毎年1回、
「リーダーシップ」は東京にある本部が
年4回全国の農業高校に対して発刊しています。
どちらも楽しい本ですが、やはり名農の機関誌は
紙面を飾る人たちがみんな知っている人ばかりなので楽しさ倍増です。
ところがその陰で悪戦苦闘されている方がいます。
それが校長先生。なぜならどの機関誌にも校長先生の挨拶文が載るからです。
名農だけでも農業クラブ、生徒会、PTA、そして渉外部の4種類も
挨拶文を書かなければなりません。
それも発刊されるのはどれも同じ時期。読む人も同じ人。
話題の使い回しはできません。
さらに学校によっては1500文字を超える文章を依頼される場合もあります。
原稿用紙4枚は小論文よりも多い字数。
それらを数週間のうちに何種類も書き上げるのですから
まるで新聞に連載中の小説家。本当にご苦労様です。
先日、芥川賞や直木賞が発表になり、
名農の機関誌も発刊の時期を迎えています。
今年はぜひ校長先生のご苦労を感じながら読まれてはいかがですか。
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非売品

2019年01月28日 | 園芸科学科
園芸科学科の温室の隅にシクラメンが咲いています。
シクラメンといえば名農が文化祭で販売する人気商品。
今も温室にあることから売れ残りのように思えますが
このシクラメン、なんと昨年もこの場所で咲いていました。
どうやら非売品のようです。
それもそのはず、かなり個性的な品種です。
ちょっと見た感じ、何色の花かわかりますか。
答えは赤。きれいな赤がこのシクラメンの花びらです。
でも白い花も見えます。
実はこの白い花びら、大きなガク片なのです。
赤い花びらの外側に白い大きなガク片が付いているので
まるで八重咲きのように見えます。
花びらもガク片もそもそも葉が変化した器官。
品種改良の結果、似てきてもおかしくありません。
農業高校では花の仕組みを1年生で学びますが
このような花を教材にしたら面白いかもしれません。
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第1農場

2019年01月27日 | 園芸科学科
名久井農業高校には3つの農場があります。
その中で1番大きいのがこの第1農場。
馬淵川のほとりにある果樹園です。
名久井農業高校は食料増産の担い手育成を目的に
1944年に組合立で開校され、その4年後に青森県に移管されます。
当時は小さいながら2つの分校を持っていましたが
残念ながら今は少子化もあり、分校はありません。
そんな名久井農業高校の本校舎は、この第1農場にありました。
しかし馬淵川はご存知の通り、岩手県に大雨が降ると氾濫するので
何度も第1農場は水害に襲われました。
当時は家畜もここで飼育されていたので
大雨が降るとみんなで校舎2階に避難させたと卒業生は話してくれます。
ついたあだ名が「名久井水産高校」。本当に大変だったようです。
その後、水害を避けるため、現在の高台に移転していますが
今なお大雨が降ると馬淵川周辺地域には避難指示が出て
時にはこの第1農場は3mもの水の底に沈みます。
家畜はもういないので移動させることはなくなりましたが
トラクタなどの農機具を高台に運ぶ作業は
休みだろうが夜中だろうが、指示が出るとその都度今も行われています。
今まで10年に1度来るといわれていましたが
直近の10年間では異常気象の影響なのか2度もきています。
そんな第1農場ですが、主に園芸科学科を中心とした果樹実習と
地域の子どもたちの農業体験学習の拠点として現在も大きな役割を担っています。
5月になると頭上をドローンが飛ぶ第1農場。
さら数年前、青森県が開発した500円玉よりも大きいサクランボ
「ジュノハート」の苗木も植え付けられました。
これからも地域を明るくする話題をますます発信してくれるはずです。

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どこ食べてるの?

2019年01月27日 | 学校
実験室にあるペットボトルで不思議な植物が育っています。
いったい何だと思いますか。
実はカリフラワーなのです。
昨年の秋、チームの弟分であるバブルボーイズが
農薬の泡散布実験を行いましたが
その時に用意した野菜の苗がこのカリフラー。
しかし検討の結果、カリフラワーではなく
葉牡丹を使ったのでこの苗は使わないことになりました。
放置して枯れてしまったら可哀想だと思い
花瓶に花を挿す感覚で、根の土を洗い落として
水の入ったペットボトルに植えてみました。
肥料はなし、外にも出さないで水だけかえて4ヶ月。
冬休みは長い間、暖房の切れた実験室にほったらかしになりました。
しかし休み明けに見るとなんとか越冬しています。
それどころか、よく見ると左側の苗の先端には
小さな白い塊ができています。
カリフラワーやブロッコリーは実を食べる野菜ではありません。
もちろん葉を食べる野菜でもありません。
可食部はなんと蕾の塊なのです。
スーパーマーケットに並んでいるので
ぜひ店頭で観察してみてください。
植物の生命力には驚かされます。
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