花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

桜前線

2019年03月29日 | 研究
チームフローラフォトニクスの弟分であるバブルボーイズは
先週末、日本農芸化学会の高校生ポスター発表会に参加するため東京農業大学にいました。
この日の気温は17℃前後と青森より5℃以上も高くかなり暖か。
ニュースで東京の桜が開花したのは知っていましたが
行ってみるとご覧の通り、キャンパスの桜がきれいに咲いています。
都内を歩いていると卒業式に出席するのか
袴をはいた女子大学生をたくさん目にしました。
卒業や入学式が桜の季節というのがよくわかります。
さて北国の青森ではどうでしょう。
今年の開花予想は4月20日頃。
南部町は青森県でも南に位置する温暖な町なので
もしかしたら15日過ぎには咲くかもしれません。
かつては日本一ともいわれる弘前城の花見と
5月のゴールデンウィークがぴったり重なることから大混雑となりましたが
このところ温暖化なのか連休前に咲いてしまい集客に影響を与えています。
逆に北海道では連休と重なるうえ、海外でも人気の地なので
おそらく今年も大にぎわいが予想されます。
昔より降雪量が減り、桜の開花も早まっている北国。
みなさんのところではもう桜前線は通り過ぎましたか?
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LED信号機

2019年03月28日 | 環境システム科
青森県立名久井農業高校は現在、京都大学と
雪国向きLED信号機の開発に取り組んでいます。
以前も紹介しましたが提案したのは2015年の秋。
テクノ愛という科学技術の発表会で当時2年生と3年生だった
二人の女子が発表したアイデアに京大が賛同されたのがきっかけです。
トーヤルロータスというハスの葉の撥水作用を模した
ヨーグルトの蓋からヒントを得て提案しました。
翌年からフローラと環境システム科の工業班で
京大の先生の指導を受け、さっそく実験が始まりましたが
予備実験と違い、本物の雪はなかなか手強いことを知りました。
それでもどのような形状が一番雪を付着させにくいのかを
青森県警主催の発表会で紹介し、ユニークな発想は大いに話題となりました。
オリジナルのフローラメンバーは卒業したので研究を引き継いだ工業班。
TEAM RED SIGNALS を立ち上げ、
新しい視点からのアイデアも加えて完成を目指しています。
先月、本物の信号機が実験室に持ち込まれました。
これは実験用の発光部分だけのものですが、直径25〜30cm。
以外に薄いのに驚きです。
でも信号機が持ち込まれるということは、そろそろ出口が見えた証?
次の冬の完成を目指し、4月から本格的に活動が始まります。
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オリジナルフォトブック完成

2019年03月28日 | 研究
3月上旬に発注していたオリジナルフォトブック、
つまりフローラの卒業アルバムがぞくぞくと出来上がっています。
今年も1冊、モノクロームの写真を表紙に使った
ブラックアルバムができました。
中には2年間、もしくは3年間の思い出がいっぱいです。
とはいっても彼らはもう卒業したので会う機会もありません。
専門学校に進んだ女子と就職した女子は実家から通うため、
まだのんびりしていますが男子は違います。
大学に進学した一人はすでに北海道へと移動しています。
もう一人も4月1日には北海道入りするとのこと。
冬が長いためか、4月になるとすぐに授業が始まるからとのことです。
県職員になった男子も勤務先が決定。
新聞に発表になった人事異動の名簿にもちゃんと名前が載っていました。
でも勤務地は長年住んでいた太平洋側ではなく青森市。
4月1日には勤務なので、アパート探しに大忙しのようです。
青森はこちらと違い豪雪地帯。雪かきが日課になるかもしれません。
そんな彼らにエールをおくるため
フローラアルバムはまもなく新天地に届きます。
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ユニフォームで辿るフローラの歩み 2018 その2

2019年03月27日 | 研究
チーム最後の2018年は2つのユニフォームができました。
キャプテンサンタというメーカーがチームのための製作してくれたもので
FLORA JAPAN という大きなロゴが胸にプリントされています。
こちらは大会や遠征でくつろぐ時に着用されましたが
新聞などで取材を受ける際もよく登場しました。これには理由があります。
実はスウェーデンカラーのTEAM JAPANのシャツはバックプリント。
したがって記念写真を撮ると写らないのです。
これは残念とあえてメンバーだけに
胸にプリントしたTシャツを用意したというわけです。
さて夏休みも終わろうとしていた2018年8月20日頃、
フローラは初めて先輩方に対する発表会を企画しました。
今年は国際大会に2名、観光甲子園に2名+Jr.、
そして農業クラブ東北大会と日本土壌肥料学会に1名+Jr.と
まったく同じ時期に3つの大会に出場することになったフローラ。
それぞれが緊張と戦っているので、度胸試しも兼ねて先輩方が発表を聞いてくださったのです。
もちろん働いている先輩が多いので夕方からのスタートとなりましたが
集まったOBOGは25名を越しました。
フローラを立ち上げた初代メンバー、震災に立ち上がったメンバー、
バイオエンジンを進化させてきた新生フローラの歴代のバイオエンジニアたち。
3年生にとっては、みんな噂には聞いていたレジェンドばかりです。
フローラが今年で解散するということもあり
彼らの姿を自分の高校時代に重ねて懐かしく聞いてくださったようです。
先輩が後輩の指導をするというフローラの流儀は卒業しても残っていました。
その際もこのフローラ最後となったJAPAN FLORAのシャツは活躍してくれました。
以上が歴代のユニフォーム。チームの歩みがよくわかって面白いものです。
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ユニフォームで辿るフローラの歩み 2018

2019年03月27日 | 研究
2009年に結成されたチームフローラフォトニクス。
結成時からのユニフォームを紹介しながら
活動を振り返ってきましたが、いよいよ最後の年となりました。
今年度、つまり平成最後の年である平成30年の春は
2度目のストックホルム行きが決定したため慌ただしく始まりました。
それもそのはず、バイオエンジンの本体を今までのサンパチェンスから
インゲンマメとトウモロコシという普通作物(食用作物)に変更し
安全な水の確保に加えて世界の食糧問題解決にも貢献できる
技術開発を目指すことになったからです。
またバイオエンジンという名称は誤解を生じそうなので国際大会では使わないことにしました。
名久井農業高校ではその年の最初に今後の予定を3年生が披露する計画発表会が行われます。
最後の年は水質浄化一本で行くことを決めていたフローラ、
計画発表会だけは慣れ親しんだバイオエンジンの名称を使い全校生徒に説明しています。
2014年はTYPE1、2015年はTYPEⅡ、2017年はTYPEⅢと進化してきたバイオエンジン。
最後の発表会で用いたのは名称はBIO-ENGIN TYPE W。for World のWです。
世界を目指し覚悟を決めて立ち上がった5名のメンバーが着用したユニフォームがこれ。
なんと懐かしの2012年と同じデザインです。
2012年の初出場では残念ながら入賞できず、ストックホルムに忘れ物をしてきたフローラ。
先輩方の悔しい思いも力にしようと考え、懐かしのデザイン復活となりました。
ただ2012年と違うところが2つあります。
ひとつはブルーとイエローというスウェーデンカラーにしたこと。
もうひとつはチーム名の最後にFINALという言葉がついていること。
今年度をもって10年間の活動に終止符を打つことを決めていたフローラ。
火事場の馬鹿力じゃないけれど、これで最後と公言することで
メンバーのもっている力を引き出そうという作戦です。
実験場所となったガラス温室は時には35℃を超えます。
北国の青森で遠く離れた熱帯地方を想像するのは難しいことですが
この高温のおかげで嫌でも途上国をイメージできたのではないでしょうか。
夜洗濯しても翌朝には乾くドライ素材。これにも助けられました。
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