花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

FLORAジムのライト級ボクサー

2023年09月23日 | 研究
春から実験を繰り返してきた彼。どうも思うようにいきません。
そこで起死回生となる新しい実験に取り組み始めました。
FLORAは一人一研究。したがって毎年複数の研究が行われていますが
必ずといっていいほど、みんなとは毛色の違うテーマに挑むものが現れます。
環境班FLORAは、途上国や乾燥地などの課題解決のために
月日をかけてじっくり取り組むヘビー級の研究が王道。
その点、毛色の違うメンバーはライト級。
王道なんて関係ないとばかりに、軽いフットワークで
あっという間に終わる一発芸的な研究を行うのです。
もちろん国際大会などに出場するのはヘビー級ボクサーですが
ライト級ボクサーも負けていません。
ダメだったら次の研究とすぐに切り替え
面白いアイデアと鮮やかな切り口で、
いとも簡単に話題をかっさらってくるのです。
彼はどちらかといえばライト級。この実験の他に
まだまだ面白い一発芸のネタをたくさん持っています。
FLORAがいろんな大会で受賞するのは
このようにさまざまなタイプのボクサーがいるからです。
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新人さんいらっしゃい

2023年09月22日 | 研究
秋の初めにFLORAの元に新人がやってきました。
それがイチジク 。かつてTEAM FLORA PHOTONICSが夢見た
経営栽培の北限を塗り替えるプロジェクトが動き始めたのです。
イチジクにはいろいろな品種がありますが、基本的に温暖な地域の果物。
したがっていくら温暖化といっても氷点下になる
北国青森では、さすがに堪えるはずです。
そこでまず耐寒性のある品種選びから始まりました。
選ばれたのは数種類の強者たち。
まずは来る冬を乗り越えられるか試されます。
気象庁の長期予報では、今年の冬は暖冬。
どうやら女神FLORAの御加護か、天も力を貸してくれそうです。
ところでメンバーの一人が、イチジクもいいけど
アーモンドもいいのではと保護者の方が話していたと教えてくれました。
さすがに加工が大変なので、検討を要しますが
こんな話が出てくるというのは課題研究の話を家庭でもしているという証拠。
家族みんなで課題研究を楽しんでくれているようです。
さて今日は、そんなイチジクの苗を植え付ける予定。
前回は突然の雨に負けてしまいましたが、
なんとかミッションをクリアーしたいFLORAです。
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びっくりしたな〜もう

2023年09月22日 | 学校
昨日は朝から雨降り。
最初はしとしとでしたが、途中から音を立てて降ってきました。
雨雲レーダーで確認すると秋田、岩手県北からきた雨雲が
青森県を覆っているではありませんか。
でも夜になると弱くなり、雨音も感じないほど。
ひと安心と思ったらテレビで警報。
なんと南部町の20地区で避難が呼びかけられているのです。
もちろん馬淵川が増水しているからです。
三戸町、南部町、八戸市を通ってすぐ海に出る馬淵川。
したがって南部町近辺がいくら豪雨になっても大丈夫です。
問題は岩手県の降水量。上流の岩手県で降ると
下流の青森県に被害が出るのです。
もう雨が止んでいるのに避難勧告。
岩手県から流れてくるまで少し時差があるのです。
これは勧告が出された夜8時の名農付近の水位。
20cmの水位が2m 30cmまで一気に増えています。
でも真夜中に4mを超えたところで今度は減少。
最近起きた氾濫では水位が約8mまで上がったことを考えると
大きな被害はなんとか避けられたのではないでしょうか。
でも地元の皆さんは心配で寝られなかったはずです。
さて今日は課題研究。
今度こそ農場での実習を考えていますが
いったいどうなることでしょう。
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最後のビッグプロジェクト

2023年09月21日 | 研究
2009年結成されたTEAM FLORA PHOTONICSの
FLORA最初のビッグプロジェクトは「白いリンゴ」。
フルーツの里「南部町」を盛り上げようと取り組みました。
そんなFLORAも今年で結成15年。何度も解散の危機を乗り越えてきましたが
火の鳥じゃないので「永遠の命」などあるはずがありません。
どう考えても近い将来、役割を終えるはずです。
そこで現在、FLORAが水面下で動いているプロジェクトがあります。
題材は「イチジク」。ご存知の通り、イチジクは生食も加工もできる
美味しい果物ですが、経済栽培の北限は秋田です。
したがってフルーツの里「南部町」にもイチジク畑はありません。
もし温暖化が進んだら名農でもお茶ができるかもしれないと考えたのは
2代目FLORAですが、2016〜2017年頃のFLORAは可能性のあるイチジクに着目。
苗木を手に入れ馴化温室で栽培し、収穫に成功しています。
でも狙いは露地栽培。北限秋田を青森に塗り替えたいのです。
そこで隠れて予備実験的な栽培していました。
ご覧ください。これが今年のイチジク。
危惧されていた冬を乗り越え、夏の猛暑も力にかえて大豊作の予感です。
これにて長かった予備実験は大成功です。そこで本格的に苗を数本植え
露地栽培に挑戦することになりました。結実するまで2年。
フルーツ里「南部町」への置き土産として
FLORA最後のビッグプロジェクトがまもなく始まります。
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目的外使用

2023年09月21日 | 研究
倉庫の奥から、またまたすごいものが出てきました。
なんとかつて実習に行く際に必ず腰に下げていポーチです。
開けてみると中から出てきたのは、スイス製のアーミーナイフ。
日本では十徳ナイフと呼ばれる1つで複数の機能を持つナイフです。
当時、圃場で育種などいろいろな実験をしていました。実験テーマによって
必要な小物は異なります。さらに急に使う場面に出くわすことが多かったのですが
このナイフのおかげでいちいち校舎に戻ることなく、対処できたのを覚えています。
今だったら不審者扱いで尋問を受けそう。注意しなければなりません。
手前にあるのはデジタル式の単語帳。パソコンに接続し、
自分で作る優れた電子文具です。でも圃場で単語帳は必要ありません。
実は、生徒が会社を設立して野菜の生産販売を行う
農業経営シミュレーションという科目を立ち上げた際に使っていたものです。
中は英単語ではなく、栽培している野菜や各農園と契約をしてくださった
顧客データがいっぱい。スマホのない時代、1台でたくさんのファイル情報を
収納できたこのデジタル文具にはお世話になりました。
なお腰に下げていたポーチは、正しくはチョークバッグ。
登山家がカラビナなどを入れる袋です。何でもかんでも目的外使用。
こんな工夫で生徒ともども授業を楽しんでいました。
さて天気予報では今日は最高気温でも20℃。長袖が必要とのことです。
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