「シナモン&カシア」
クスノキ科。
ニッキ。
近年になって、シナモンには2型糖尿病患者の血糖値を安定させることも示唆されている。
独特の香りは、精油に含まれるシンナムアルデヒドと呼ばれる化合物によるもの。
樹皮には、ポリフェノール化合物メチルヒドロキシカルコンが含まれている。この化合物は糖尿病患者の血糖値を下げると考えられる。
また。インスリンの、受容体に働きかけてグリコーゲン、いわゆる貯蔵多糖の生成を促進する。
さらにシナモンの精油には、抗菌作用がある。シナモンに含まれるポリフェノールの抗酸化作用は、糖尿病の合併症への効果も期待されている。
含まれる揮発油が皮膚に発疹を生じさせることがある。
また、少量のクマリンが含まれるため、長期間大量に摂取すると、抗凝血障害や肝機能障害が起こるおそれがある。
〜メディカルハーブ事典
よく似たものにカシアがある。これは桂皮(チャイニーズシナモン)呼ばれる。
体を温める強い作用がある。
消化を助け、胃腸の調子を穏やかにととのえてくれる。
下痢や腹痛をやわらげる。
強力な子宮収縮作用があるので妊娠中に大量に摂取するのは避ける。
・期待されている効能
殺菌効果、吐き気を抑制、ガスを出やすくする、血圧降下作用、カゼの初期症状の緩和。
~ハーブティー図鑑 主婦の友社
別名:ニッケイ(肉桂)、ケイヒ(桂皮)
日本への伝来も古く正倉院にも保存されている。
・代表的な品種
「セイロンシナモン」
スリランカ産。西インド、ブラジル、ジャマイカなどでも商業用に栽培とれている。
幹皮をはがしコルク層を多少除去して乾燥したもので、管状を呈し厚さは1ミリくらい。
軽くで破れやすいが表面は滑らかで、濁った黄褐色。シナモンの中では品質がよい。
「チャイナシナモン」
中国の他ビエンチャン、スマトラ、ジャワなどでも栽培。6~7年経過した樹皮をはがして乾燥したもので、
表面がザラザラして赤褐色。
品質はやや劣るが、日本に輸入されているものの約70%を占めている。
「日本シナモン」
色は赤褐色。味は辛く、わずかに収れん味があり、香味は強いが品質は劣る。
主な芳香成分は「シナミックアルデヒド」で他に「オイゲノール」、「ベンジンアルデヒド」、「カリオフィレン」なども含んでいる。
林檎や桃のシロップ煮との相性がよい。
芳香性健胃薬作用がある。
~スパイス&ハーブ辞典 文園社 武政三男
葉には、オイゲノールが多く含まれる。
樹皮には、フェノール性モノテルペン類の次に強い抗菌作用を示す芳香族アルデヒドである「シンナムアルデヒド」が大量に含まれている。
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