教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

週間ランキング入り♪

2009-07-06 00:19:37 | 連絡など
2009.07.04においてgooには1,255,844ブログほどあり、そのなかIP換算の訪問者数の上位10,000件(上位0.8%)までランキングの数字が付与される。
日間ではときどき上位10,000件になるけど、週間で上位10,000件になったのは初めてだ。

ちょっとうれしいな♪

アイマスクエスト 白き魂と黒き魂 (下巻)

2009-07-06 00:19:24 | オタネタ全般
(・・・つづき。前回は「白き魂」について)

さて、2通りあるアイマスクエストの魅力のうち、もう一方について語ろうではないか。



★「黒き魂」

アイマスクエストは能天気なだけのドタバタコメディーとは全く違い、ドタバタコメディーもしっかりありながらダークな側面もまた濃厚に漂っている。
はじめっから黒い人、はやばやと黒くなった人、十分な時をおいて黒くなった人、アイテムをつけたときだけ黒くなる人、さまざまである。
そしてこれらの人たちのあふれ出すような怒涛の感情そのものにシンクロすることこそ、これもまたアイマスクエストの醍醐味であると思う。



一般的にほとんどの作品において、ダークヒーローは最初っからダークヒーローである。
途中でヒーローがダークヒーローに転向することは滅多にない。

しかし、アイマスクエストだけはこの法則に当てはまらない。

アイマスクエストの始めのころは、みんなただの元気のいい女の子であるところから始まる。
お姫様相当の成分はほとんど出てこないので、この娘たちはいわゆるヒーローといってもいい。

ところが!

物語が進行するにつれ、だんだんとそうではなくなっていく。

ある者は人類に絶望し、どんなものにも頼ることなく全て自己の力のみで世界を救うことを志した。
ある者は魔物に絶望し、魔物を全て打ち滅ぼすしか世界を救う手立てはないと心に決め独り戦いを挑んだ。
ある者は人生に絶望し、自己の中に別の人格として悪意を秘めて戦う意思を示した。

ただの女の子だった彼女たちが絶望し、しかし絶望のなか誰かのために戦うその意思に感動するのだ。



「あなたを殺しにきました。」

これは彼女たちのうちの1人が下した結論だ。
わたしもこの名セリフに心打たれた愚者のひとりである。
天使の笑顔でそんなセリフを言える彼女こそ、黒き魂に魅入られた真のダークヒーローとしてふさわしいではないか。

ニーチェの ”ツァラツストラかく語りき” にこうある。

『少女たちにこう言わせるようであれ、「何がよいといったって、健気で、しかも悲壮なものに限るわ」と。』

わたしはアイマスクエストをここまで見て、そして初めてこのニーチェの言葉の意味するところのほんの一部を理解できた気がする。

そもそもにおいて、わたしは現世に絶望しているようなところがある。
そのためかもしれんが、どうやら人から見たら感情表現に乏しい淡白なヤツだと思われることがあるようだ。単に世間の悲喜こもごもから距離を置いた醒めた見かたしかしていないのは確かだが、特別に感情表現に乏しいのではないと思う。
そんなわたしだからこそ、絶望のただなかにあり、それでもなお戦う女の子たちのその後ろ姿に、内なる魂に秘めた感情がシンクロしてしまうのだ。



アイマスクエストはこの先どう展開するか、わたしには解るはずもない。
しかし、彼女らが絶望し、しかしその絶望に屈せず戦いつづけ、そして最後には彼女らの求めるあるべき世界へと開放される、きっとそんなカタルシスを垣間見ることができるに違いない。

昨今のしょーもないドラマ小説のように、カップルの片割れがとりあえず白血病で死ぬとか、とりあえず不倫関係にあってドロドロした関係に悩むとか、そんな手垢がつきすぎて吐きそうなほどダルい作品とは比較するのもおこがましいほどドラマチックである。
これは恐らく全部見たひとならば誰しもが納得するであろう。

本稿執筆時点で第七章も佳境にはいり、いよいよ目が放せなくなってきた感がある。
アイドルマスターをぜんぜん知らない人、それからドラクエIVをほとんど憶えていない人、そんな人にも自信を持っておすすめできる。

これを見ずに
「人生の楽しみのうちの1つを失った」
と後で後悔するのと、見たあとで
「やっぱり大しておもしろくなかった、時間の無駄だった」
と後悔するのと、それのどちらがマシか、それは自明であろう。



追伸:

いまから見るなら第一章はあとまわしにして第二章から見たほうがいい。
アイマス師匠もそう勧めている。



【※ アイマスクエスト】
http://teokure.arrow.jp/ranking/index.html