順風ESSAYS

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英語教育について

2006年09月28日 | 時事
小学英語「必修は不要」 伊吹文科相が発言 (共同通信) - goo ニュース

常々不思議に思っている。「英語教育をやる」→「日本語の力が下がる」と考えている人が多いようだが、これのどこに因果関係があるのだろう。少なくとも直接にはないはずだ。帰国子女の知人をみても別に日本語に不自由なわけでもない。インドネシアでは小学校で日本語を学ぶそうだが、インドネシアの方々が別に母語の能力に劣っているわけではない。他にも、私自身幼いころ近くのアメリカンスクールに週1回行って英語を習ったが、現在日本語が不自由と烙印を押されているわけでもない。これらの例を挙げずとも常識的に直接の因果関係はないだろう。

関係があるとすれば、「英語教育をやる」→「国語の時間が減る」→「日本語の力が下がる」という間接的なものだろう。しかし、英語を入れたら国語が減る必然性は全くないし、それならば、授業時間構成を工夫すればよいだけの話だ。英語学習は継続が大事であるから、毎日の始業時間を15分早めて教室でNHKのラジオプログラムを流せばよい(これは小学校に限らず中学・高校でも導入すべきである)。これならば、別に現行のカリキュラムを侵すわけでもなく、教員などの整備の費用も全くかからない。さらに、相当な学習効果が得られるはずである。

教育政策は、目的に合わせて教育学や脳科学の専門的見地から最も効果のよいと思われるやり方を導入すればいい。英語教育については、従来は読解重視であった。これは、大学で専門分野の英語文献を読んだり、あるいは外国の文学を読んで教養を得ることを目的としていた。これは時代的に見合うものであったが、現在では「英語ができる」というと「英語ペラペラ」と受け取られることがほとんであるように、発話重視に変わった。これは交通・通信手段の発達により直接外国人と会話をするニーズが高まってきていることによる。このような目的の変化に合わせて、どのような教育法が効果的か、早期になじみをもたせることが効果的なら、その通りに導入すべきである。

「美しい日本語を話せないのに外国語をやっても仕方がない」との発言。愛国であれ何であれ、近視眼的な主張は社会に害をもたらす。全員が合理的で常識的なものの見方ができるよう眼鏡を作るのが教育のひとつの役割であろう。以前『日本の選挙』という本で、教育と選挙の分野は、国民の誰もが経験して自分なりの主張をもつので、専門家が軽視される、とあった。私も素人のひとりであり、具体的な専門的知見がどのようになっているかはわからない。このブログは教育の道に進む読者さんが多い(と思っている)ので、ご教示を願いたい。

最近のつれづれ

2006年09月20日 | 日記
私は多趣味なほうなのだけど、絵やイラストについては全然ダメだ。絵を描ける人には憧れる。誰かがもうやってるかもしれないけど、THE YELLOW MONKEYの4人を濃いキャラクターで描いて、となりに「伊右衛門 濃いめ」とロゴを入れたイラストがあったら面白いと思う。

今日の新聞のコラムで、美しい日本というが大事なのは世界に知ってもらうこと、といった内容のものがあったのだけど、ステレオタイプのイメージがまかり通ってる例が実体験から挙がっていた。
アメリカ人は…「何でも人の国のものをまねしていいと思っているのか」と聞く。イギリス人は…私が道に迷ったとき「300年も鎖国をするから、日本人は道が分からなくなるんだ」と説教してきた。フランス人は…「バカンスもとらずに働き、日本製品の洪水でおぼれさせるな」と文句を言う。
これって、説教や文句というよりどれもジョークじゃないのかな。特に真ん中のイギリス人は明らかにジョークで言ってるだろう。口調などの事情は知らないので確信はできないけど、たとえ向こうが本心で言ってたとしても場を和ませるために切り返してみるのがいいのではないか。「日本人は小さいから、大きいアメリカ製品が使いづらくて、仕方なく自前で小さい製品を作ってるだけです」「そうなんです、道がわからないので世界一のカーナビを作りました」「それは大変、すぐさま救命装置を贈りましょう、ただし日本製ですが」などと返したら面白いと思う。