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順風ESSAYS

日々の生活で感じたことを綴っていきます

「順風ESSAYS」にようこそ

法学部の学生時代から、日記・エッセイ・小説等を書いているブログです。
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乗り換え

2008年04月20日 | 日記
・「Internet Explorer 7」から「Firefox 2.0」へ

先日gooでFirefox特集があり、導入してみた。暫くは両方気分で使い分けてきたが、現在はFirefoxがメインになった。理由として、第一に「カスタマイズの自由さ」がある。私はこのブログのテンプレを時々変えているように、色々デザインを使ってみたいと思うほうだ。例としては、ツールバーのボタンを自分好みに選べることが挙げられる。大き目のボタンにしたのでクリックもしやすくなり、デザインばかりでなく機能性も高められる。



機能性と言えば、文字列を選択して右クリックをするとその言葉を検索できるようになっているのも便利だ(上図参照)。検索サービスは右上の検索窓で設定しているものが使われ、Googleに限らず場面ごとにAmazonやYoutube検索にすることもできる。また、「ブックマークツールバー」があり、よく使うページを上に常に表示させておくことができるのも便利である。最後に「軽さ」がある。プロバイダ変更でついてきたウイルスバスター2008を導入したのだが、パソコンのスペックが十分でなく動作が遅くなってしまった。なるべく速く動作するブラウザのほうが使いやすい。

・「Yahoo!メール」から「Gmail」へ

今までYahoo!メールに他からもメールを転送して集めて管理していたのだが、「Yahoo!メールアプリ」がサービス終了し携帯電話で容易に管理できなくなったため、これを機にGmailの方にシフトを移している。「ラベル」はフォルダよりも管理しやすいし、「スレッド式の表示方法」は同じテーマでメールを何度も交換しあう場合に非常に便利である。なお、Googleアカウントを作った際には「ウェブ履歴」のサービスを外すことをおすすめする。自分が過去何を検索したかなんてログとらなくていい。

・プリンタ用紙の乗り換え

これは不本意な乗り換え。やっぱり用紙は同じものを使っていたいでしょう。プリンタ用紙はいつも近所のお店で買っていたのだが、折からの物価上昇のあおりを受け、A4用紙500枚が常時312円だったのが358円に値上がりした上、在庫が切れたのか他の商品に変わってしまった。そこで乗換えを余儀なくされ、供給が安定していそうなビックカメラの自社ブランド商品にしてみた(390円・10%ポイント付き)。使ってみたところ、高価になったにもかかわらず、紙の白色度・厚さともにグレードダウン。プリンタがちゃんと立たない紙をのばす作業を頻繁にしているのをみると悲しくなってくる。今までがお得すぎたのだろうか。
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それは心がけ次第?

2008年04月11日 | 紹介
山岸俊男著『日本の「安心」はなぜ、消えたのか』(集英社インターナショナル、2008年)

きっかけは忘れてしまったが、大学4年の頃に社会心理学に興味を持った。大学教科書の定番である有斐閣アルマから取り掛かり、そこで紹介されていたダンバーの著作山岸俊男『安心社会から信頼社会へ』(中公新書、1999年)を手に取った。とくに後者は、以前の都知事選で「安心」がスローガンにされていたこともあってブログで取り上げようと思っていた。しかし、深く読み込むことができないままの状態が続いていた。そんな中で出たのが本書で、影響力のあるブログでも取り上げられた。帯に「武士道・品格が日本をダメにする!!」と刺激的なことが書かれているが、内容は約10年前の前著と基本的なアイデアは同じで、いじめや企業の不祥事・インターネット社会といった現在の社会問題について考察を加えたものである。当然ながら、数学者の床屋談義よりも遥かに説得力に富む。

著者の議論で目を引いたものをひとつ紹介しよう。「原因帰属の基本的エラー」の説明である。これは、相手が何らかの行動をした場合に、その行動の原因を相手の性格や心に求めてしまう、というものである。私に身近な例に引きなおしてみると、大学生が勉強しないことについて「豊かな社会で育ったためにハングリー精神がなくなり、努力する気持ちがなくなったからだ」といった説明をすることである。私が思うところ一番の原因は、多くの大学生の目標=就職において大学での勉強の成果が重視されないことである。逆に勉強しすぎると「プライドが高くて扱いにくい」とマイナスになることさえある。将来的にプラスにならないことにわざわざ力を入れる人は少数であろう。

著者は、ある問題の原因を「心」ばかりに求めることは思考停止であり問題の根本的な解決には役立たないと言う。では「心」以外に何が原因として挙げられるか、それは「どういう行動がトクになるか」という適応を生み出す環境である。先の例で考えれば、大学の成績を評価しない企業の採用活動があり、さらにその背景には新卒採用→内部昇進という専門的能力に関係なく最初は皆一番下から始まるという仕組みがある。こうした仕組みからやや外れた、資格取得を目指す大学生は昔も今も熱心に勉強しているし、その勉強方法でも、法科大学院入試で大学の成績が重視されるようになって大学の授業の出席率が上がるといった変化がある。

他にも「臨界質量」といった社会心理学の知見をもとに、現在の様々な社会問題の原因を探り、解決方法を提案している。精神論は耳に心地よいかもしれないが、それだけで解決はできない。本書の分析は、私が本書にはない大学生の例で軽く応用してみたように、身の回りの出来事を違った角度から捉えるための大きな示唆を与えてくれる。ただ、最終章ではジェイコブス『市場の倫理・統治の倫理』が紹介され、統治の倫理に対応する「武士道」よりも市場の倫理に対応する「商人道」がこれからの社会では重要だと説明されているが、この章の記述は私の予備知識のなさもあってか、あまりに単純・大雑把な印象を受け、すっきり納得することができなかった。今後機会があれば紹介された著作に手を付けてみたい。
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