順風ESSAYS

日々の生活で感じたことを綴っていきます

「順風ESSAYS」にようこそ

法学部の学生時代から、日記・エッセイ・小説等を書いているブログです。
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妙な説得力を

2005年11月27日 | 時事
ミスチルの曲の中にこんな一節が。

“愛し方ってもっと自由なもんだよ”

これに限らず、
人を愛することについては
何千年という昔から
歌で劇で小説で
尽きることなく語られてきた。
答えが出るものではない。

でも、目の前にいるその人はちゃんとそこにいる。
話しかけたり、手で触れたり、ちゃんと感じることができる。

それにひきかえ、
「国」や「民族」って
話しかけることも、触ることもできない、
実に抽象的なもの。

それなら、
人への愛し方より
もっと多くの、
もっと自由な、
愛し方があっていいじゃない?

~~~~~~

日の丸・君が代や愛国心の問題で何か聞かれたとき、こんな風に答えようかな、なんて思っているこの頃です。正直なところ国旗や国歌への拒否反応は日本特有な歴史性を秘めたものでありますが、これだけ同質性の高い社会、旗や歌でまとめる必要もなくみんな日本人でしょう。その証拠が戦後60年でもあるわけで。

別に論理必然なわけでもなく、大雑把で乱暴な話の進め方なのですが、妙に説得力があるように思いませんか。そうですか、私だけですか。すぐ国とか国民とかの話につなげるのは法学部生の癖かもしれない。浮世離れしすぎてるかもしれない(最近ブログのアクセス数も減った)。ミスチルの曲を聴いたら女の子に思いを馳せるのが通常だろう。社会復帰には遠い。

“じゃあその日まで、さよなら”
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イスラーム法から

2005年11月26日 | 時事
Jリーグが非常に面白いのでTBSスパサカを観ようと思っていたところ、チャンネル権を失い泣く泣くブログを更新。

今学期、労働法の授業を受けているが、社会法ということで、「これからどのように制度を変えていくべきか」という問いかけがよくなされる。中でも、個人主義をベースにした近代法体系の中で、現実として観察できる「共同体的側面」を加味していくべきかどうか、というのが印象に残る。個人主義を貫くのは自己決定の負担が大きく疲れるが、共同体に頼るとしても、共同体の論理が新境地を開こうとする個人を排除したり抑圧したりすることに働くのは断固として阻止すべきである。

イスラーム法の講義のなかで、トルコについて言及があった。ご存知の通りトルコは西欧化を進めている国だ。民法も制定当時最も先進的といわれたスイス民法のフランス語法典をそのまま持ち込んだそうだ。その結果、当然のように現実との乖離が生まれる。何せ国民のほとんどがイスラム教徒である。特に婚姻について、民法所定の手続きを踏まず宗教的な儀式で済ませてしまうことが多く、人口の4分の1が非嫡出子として扱われる事態にもなった。この婚姻手続違反には刑事罰も用意されているので、刑事罰免除と共に非嫡出子を嫡出子にする法律が今までに計7回時期を置いて施行されている。

ここまで読んだ方、なぜ民法を改正しないのか?と不思議に思うことであろう。なぜ現状にあわせず、不自然な手当ての立法を繰り返すのか。授業では、トルコの西欧化・世俗主義のシンボルであり、これをイスラーム的に合わせることは国是をつぶすことになりかねない、ということであった。当然選挙をすればイスラーム色の強い政党が躍進しかねないが、そうなるとケマル・アタトゥルクの意志を継ぐ軍部がクーデターにより介入する。危ういバランスで成り立っているな、という印象を受けた。

現状と合わせることは社会的相当性や実質的妥当性といった言葉であらわされる結論と結びつきやすい。一方で法には指導的な役割もあり、これも重要なものだ。しかし、民主主義では現状を支持する人たちが政治的にも多数になることになるし、その意見が尊重されるべきこととなる。一種のジレンマが生じるのではないか。一国の法の価値理念を宣言した憲法について、今の日本では笑われることも多い。労働法でも規定が守られず無価値になっていることが多い。権利を主張する人は協調性がないだのとも言われかねない。結局はバランスの問題で、各人が意識しなければならないのだと思う。この意識なくして、プロセスの保障だけでよしとすることはできないだろう。

自分自身に照らしてみれば、ここ1年ほど、私は他人に働きかけることを諦めてしまった感が強い。ニュースから想起される考えも現状肯定的なものが多く、その中で自分がどう対応するかを考えるようになった。これにはきっかけがあるのだが、やはりバランスの問題で、ある程度はお節介なこともしなければコミュニケーションが足りなくなってしまうことになる。自分について全体的に自信がない、というのが問題だ。
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時代の流れは速い

2005年11月20日 | 日記
雑誌や本をパラパラと読みながらふと気付く。

わずか2年の間に何があったのでしょう?
法学教室、500円の値上げ。
(写真見えるかな?)


きょうはメガネを作りに行きました。
これから面接などの機会もあることだし、パリッとしたもの。
デザインがグーで一目ぼれのようなかたちで選びましたが・・・
ちょっと、、驚くくらい値段が高い。
恩返しのためにも頑張ろう。

視力も下がっていましたが、まだまだ度は弱いほうらしい。
最近裸眼の状態ではぼやけてこの世も終わりだと思うほどでしたが、
もっと見えていない人も大勢いるのだなーと。
今回は「遠くがよく見えるように」ということで、
パソコンや近くを見るときは今使っているのを、
ということでした。

今日はスポーツで色々と面白いことがありました。みんな頑張っていますね。
私も自分ができることを伸ばして、貢献できるように頑張っていこう。

(追記)
学校の図書館で法学教室を眺めていたらこの号だけ特別定価で高くなっていることがわかりました。
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債務不存在確認請求

2005年11月18日 | 日記
きょう図書館に行き前借りた本を返し、別の本を借りようとしたところ、「返却されてない本があります」と。手続きの画面をみると確かに返したはずの一冊が。返しましたと言うも、その本の存在が確認できず。「もう一度家に帰って確かめてください」と言われたが、家にもなく、確かに返したはず。返却ボックスの中で消えた?

このまま放置だと返せと請求が来るから、先制して使用貸借に基づく目的物返還債務が弁済して消滅していると不存在確認請求できるだろうか。といっても証拠が用意できなさそう。少々困った。

(11.24追記)
メールで問い合わせてみたところ、返却されていたことが確認されたみたいです。よかったよかった。
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ヤングサンデー

2005年11月14日 | 紹介
久しく間を空けてしまいました。色々と目まぐるしい生活だったので。再開の話題として軽めのものを。私が毎週読んでいる雑誌はこれ。コンビニの入荷量などをみてると明らかに他誌に劣る人気であるのがわかるが、正統派が多いので。他誌読まずにこれだけ読むというのは珍しいだろう。以下、連載作品を紹介。

クピドの悪戯/北崎拓
ベテランで絵がきれい、ストーリーもよく練っていて、安定した内容。展開としても読者の予想をいい感じで裏切りつつ、盛り上がるところは盛り上がって、落ち着いたところは落ち着く。「なぎさ」読んでいた世代だから、馴染みもある。今後は親の零細工場で手伝いをしていた主人公が、甘ちゃんのお前に工場は継がせないと言われ、身の振りに迷うという展開。登場人物はみんな他人の気持ちに敏感。単行本3巻の帯の言うとおりに★★★★★とつけておこう。

Dr.コトー診療所/山田貴敏
ドラマ化して国民的マンガに。最近休載が多い。編集部酷使しすぎだろう。15巻くらいからだろうか、複数のストーリーを同時並行で進めていくかたちになった。これはちょっと読みにくい。これまでのように、2・3回で終わるショートの話と5・6回使うロングの話が単行本のなかで上手くまとまるのがシンプルで個人的には好き。

クロサギ/黒丸
今後ドラマ化するだろうと予想する作品。絵はまとまっているほう。詐欺師を詐欺してやっつけていく主人公。最近よく社会問題になる詐欺のパターンを取り上げていく。巧妙な手口が紹介されるので読むほうとしても、実際の生活で騙されないような知識が得られる。読み落としがあるかもしれないが、個人的には「エウリアン」をやっつけてほしい。

ソラニン/浅野にいお
作者の名前から「山花いくお」(元衆議院議員)がなぜか思い出される。フリーターについて正面から扱った作品。どこぞやの少女マンガみたいに剣道が上手ければインターハイ制覇・頭がよければ全国トップ・歌が上手ければ大ヒット歌手・文章が上手ければ文学賞といった日本代表が集まる学園モノなどとは似てもつかず、救いがない、実に現実的(今のところ)。バンドの夢を描くがレコード会社からは拾ってもらえず。働く決意をするがバイク事故。今後の展開が読めない。登場人物の思考が詳細に描かれる。絵は手書きのタッチが特徴的。

「都立水商」や「日本一の男の魂」も一応面白い。他は特に読んでいないので割愛。
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疑問に疑問

2005年11月05日 | essay
先日、法学部の研究者の方と話す機会があったのだが、文系の学問では自分が取り組んでいること自体に意味があるのか絶えず疑いが生じ、理系のような科学的学問とは違い、好奇心だけでは片付けられない苦痛が付き物である、という言葉があった。もっともなことで、普段学習しながら頭に浮かぶ疑問について、その疑問設定自体について自信が得られないことが多々ある。

でもでも今夜、まずは取り組んで文章にまとめてやろう、ってやる気になった。

(追記)
ゼミでお世話になった方にメールで話したところ、法律的には対象範囲が広範で不明確になりそうとのこと。もっともな指摘でした。どうしようかなー。
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追い込み

2005年11月02日 | 紹介
同じサイトからもうひとつスゴい映像を。2000年のレースみたいです。

ttp://yonehan.blog30.fc2.com/blog-entry-856.html

ディープインパクトもびっくりな勝ち方!?私は競馬については小学生のとき「ダビスタ3」を少々やったくらいですね。そのときは繁殖牝馬ハニーカステラにクリスタルグリッターズを交配させてファルシオンという牝馬が産まれ、彼女はそれなりに勝って、引退させてノーザンテーストと交配させて産まれた子供(ファルシテーストと安易な名づけ)に2億の値がついてびっくり、というところで終わっています。こういうシミュレーションは色々考えちゃって、後戻りもできないし、なかなか思い切った決断ができず停滞するという悪循環で、私には向いてないなぁと思いました。
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国会で

2005年11月01日 | 紹介
ttp://yonehan.blog30.fc2.com/blog-entry-939.html

一時期話題になったかもしれないけど、実にシュールな光景。
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