大学生の時期は人生の中でも豊かな体験ができ、私も思い出深いものがある。しかし、アニメやマンガ・ゲームで大学生のキャラクターがキャラクタービジネスで大ヒットまで行った例をほとんどみない。大学を舞台にしたヒット作(例えば、デスノート、のだめカンタービレ、ハチミツとクローバー、四畳半神話大系、ゴールデンタイム、げんしけん)も、キャラクター物というよりストーリー物であったり、登場人物の性格は際立っているがグッズ展開まで行きにくかったりする。世の人気キャラクターの大部分は高校生である。共通体験をもつ人口の大きさ、大人への過渡的な状況でアイコン化しにくい、実写化も多くリアルに近すぎる、といった背景が考えられるだろうか。